山陽新聞デジタル|さんデジ

県内 無料PCR・抗原検査に殺到 発熱者ら優先で受け付け中止も

岡山市北区表町の薬局に開設された無料の検査会場=26日
岡山市北区表町の薬局に開設された無料の検査会場=26日
 岡山県内で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、無症状でも無料で受けられる県のPCR・抗原検査に希望者が殺到している。実施する医療機関や薬局では、検査キットの不足で予約しにくい状況が続き、発熱者らへの検査を優先するため、受け付けを中止する動きも出てきた。

 「どこも予約がいっぱい。やっと検査できた」。25日、岡山市南区浦安本町のハートライフ薬局で検査を受けた男子大学生(19)=同市=はほっとした表情を見せた。周囲に陽性者が出て、陰性が確認できるまでアルバイトの出勤を見合わせていたという。

 同薬局では検査数が最大で1日80件に上り、行列ができる日もある。河口敏浩薬剤師は「まだ余裕はあるが、いつまで持ちこたえられるか分からない」と話す。

 無料検査は、健康上の理由でワクチンを接種できない人や、接種対象外の12歳未満を対象に昨年末に開始。オミクロン株の市中感染確認を受け、今月8日から感染の不安がある県民へと対象を大きく広げた。県によると、15~21日の検査数は7349件で、前週(8~14日)の6302件から17%増加。感染者増加とともに検査数も伸びている。

 会場は16市町の109施設。全国的な需要の高まりでPCR検査や抗原検査のキットが一部で不足してきた。19店舗で実施している金光薬品(倉敷市鶴形)は「店舗によっては断るケースもある」という。

 笠岡市立市民病院(同市笠岡)は25日から無料検査を中止した。「コロナ感染が疑われる外来患者も増えてきた。発熱などの症状がある人の検査を優先したい」と説明する。

 無料検査期間は今月31日まで。県は延長の方向で検討を進め、県薬剤師会(岡山市北区表町)にさらなる体制拡充への協力を要請している。ただ、無料検査が増え続けてマンパワーが取られると、濃厚接触者らの行政検査の遅れを招きかねない。県新型コロナウイルス感染症対策室は「状況が悪化すれば、無料検査に制限を設けることも検討しなければいけない」としている。

(2022年01月26日 18時54分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ