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浸水面積は台風16号の45倍 県、最大高潮時の被害区域図公表

浸水面積は台風16号の45倍 県、最大高潮時の被害区域図公表
 岡山県は25日、県沿岸で想定し得る最大規模の高潮が発生した場合の浸水区域図を公表した。浸水面積は7市2町の計約407平方キロに及び、県内に甚大な浸水被害をもたらした2004年の台風16号の45倍に当たると試算している。

 近年の地球温暖化による海水面上昇や台風の強大化を踏まえて初めて作成した。室戸台風(1934年)並みの中心気圧で伊勢湾台風(59年)規模の半径となる台風が県内に到来し、最も被害が大きくなる場合を想定。河川流量も加味してシミュレーションした。

 それによると、浸水するのは岡山、倉敷、玉野、笠岡、備前、瀬戸内、浅口市と里庄、早島町。玉野、笠岡市などで5千棟以上の床上浸水被害が発生した2004年の台風16号の浸水エリア(計約9平方キロ)を大きく上回った。

 最も広範囲に及ぶのは岡山市の約195平方キロで、南区、東区を中心に市全域の4分の1に相当。北区にある市役所やJR岡山駅周辺も区域に含まれた。次いで倉敷市約127平方キロ、笠岡市約28平方キロ、瀬戸内市約25平方キロなどとなった。

 シミュレーションでは高潮に伴う堤防決壊の影響で、大半のエリアで浸水が1週間以上続くとされた。最高水深は笠岡市・笠岡湾干拓の約11メートルだった。

 15年の改正水防法は都道府県に対し、最大級の高潮を想定した浸水区域の指定、公表を求めている。県によると、昨年末時点で17都府県が区域図を作っている。

 県は区域図をホームページで公表。危機管理課は「県民に居住地のリスクを確認してもらい、いざという時の避難場所の確認や早めの行動につなげてもらいたい」としている。

(2022年01月25日 20時35分 更新)

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