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福山城など2遺構 現地説明会 江戸期の運河や櫓跡地 市民が見学

入川の左岸で見つかった護岸の石垣を見学する市民
入川の左岸で見つかった護岸の石垣を見学する市民
 福山市は22日、福山城(丸之内)へつながる運河「入川(いりかわ)」の左岸の一部や、同城・神辺二番櫓(やぐら)跡地で新たに見つかった石垣についてそれぞれ現地説明会を開いた。参加した市民らは江戸時代前期に築かれた遺構を興味深そうに見入っていた。

 同市入船町で新たに発見された入川の石垣は長さ約8メートル、高さ約80センチ。昨年11月に一帯で確認された石垣よりさらに北進している。一部の石には、石を割るくさびを打ち込んだ「矢穴」の跡も見られる。

 参加者は、市の担当者から「石の加工の仕方が古く、築城当初の良い状態で残っている」との説明を熱心に聞いたほか、遺構を写真に収めるなどしていた。

 神辺二番櫓跡地で見つかった石垣は、櫓台の北西隅の石とみられることや長短の石材を互い違いに重ねた「算木積み」の工法の可能性を市の担当者が指摘したほか、「櫓台は高さ約9メートルと推測でき、伏見櫓と同規模の櫓台だった」と話した。

 説明会は新型コロナウイルスの感染防止のため、対象を市民に限定した。両方の遺構を訪れた会社員男性(63)=福山市=は「江戸時代が終わって姿を消した石垣がそのまま残っていたら、福山のPRにもつながったのでは」と話した。遺構はいずれも記録を残し、埋め戻す方針。

(2022年01月22日 19時44分 更新)

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