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赤磐の小中校歌紹介 歴史ひもとく 吉井で企画展、廃校含む全33校

校歌の特徴や歴史を紹介したパネルが並ぶ企画展
校歌の特徴や歴史を紹介したパネルが並ぶ企画展
 赤磐市内の小中学校で歌い継がれてきた校歌の歴史をひもとく企画展「学び舎(や)の校歌」が、同市周匝の吉井郷土資料館で開かれている。廃校になった学校を含む全33校の校歌を取り上げ、歌詞に込められたメッセージや制作当時の時代背景をパネルで紹介している。3月24日まで。

 校舎や校歌額の写真に加え、歌の特徴や制作の経緯を記したパネル33点を展示した。郷土の四季を歌った赤坂中の校歌(1951年制定)は、当時の2年生が作詞したことを紹介。四番の「世界の隅にひびけとて平和の鐘を打ちならす」の歌詞は、原爆投下後の広島平和祭(47年)で鳴らされた「平和の鐘」をモチーフにし、世界平和を願う気持ちを表現したと説明している。

 市出身の詩人・永瀬清子さんが初めて作詞を手掛けた豊田小の校歌(52年制定)では、当時校門の近くに生えていた桜と柳の木の影を踏んで登校する児童の様子を歌詞に詠んだと解説。仁美小の校歌(81年制定)は統合前の布都美小と制作者が同じため、曲調や歌詞に共通点が多いことにも触れている。

 各パネルの近くには簡易スピーカーを設置し、ボタンを押すと校歌のメロディーを聞くことができる。閉校した高月小や黒本小で使われた古い楽譜、布都美小に初の校歌が完成したことを伝える74年の山陽新聞記事など、校歌にまつわる資料26点も展示している。

 少子化による統廃合で学校数が減少する中、世代を超えて歌われた校歌を記録保存しようと、山陽郷土資料館(下市)の田中愛弓学芸員が企画した。校歌の資料が残っていない学校は地元住民に聞き取りをして歌詞や旋律を復活させた。

 田中学芸員は「校歌は学校の教育理念のほかに郷土の自然や歴史が歌い込まれている。身近な校歌の意味を再発見するきっかけになれば」と話している。

 開館は平日の午前9時~午後5時。入館無料。問い合わせは山陽郷土資料館(086―955―0710)。

(2022年01月24日 07時19分 更新)

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