岡山県内最大の養殖ノリ産地として知られる玉野市胸上地区で、漁師たちは寒空の下、「潜り船」と呼ばれる漁船に乗り込み、黒く育ったノリの刈り取り作業に追われている。
胸上漁協では、同漁協海苔研究会に所属する20人が沖合にノリ網(長さ約22メートル、幅約2メートル)約5600枚を設置する「浮き流し」という方式で養殖している。
早朝から冬の海に繰り出した漁師は、漁船を巧みに操ってノリ網の下に潜り込んで巻き上げ、船の天井部に付いた回転式カッターでノリを切り取っていく。一度収穫した網でも、ノリは5、6日程度で成長するため、また収穫することができる。
収穫したノリは胸上港近くの加工場に水揚げされ、ごみの除去や乾燥といった工程を経て、板ノリとして全国に出荷される。
同漁協などによると、収穫量は昨シーズンに比べるとやや多く、価格も新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ昨シーズンよりは徐々に戻ってきているという。ただ、雨が少ないため、海水中の栄養塩不足による色落ちの進行が懸念されている。
同研究会会長の國屋一吉さん(59)=同市=は「ノリは天候に大きく左右される。強風が吹かず、雨が降ってくれることを祈るばかり」と話している。
ノリの収穫は例年、12月初旬に始まり、2、3月にピークを迎える。3月末まで作業が続く見込み。
胸上漁協では、同漁協海苔研究会に所属する20人が沖合にノリ網(長さ約22メートル、幅約2メートル)約5600枚を設置する「浮き流し」という方式で養殖している。
早朝から冬の海に繰り出した漁師は、漁船を巧みに操ってノリ網の下に潜り込んで巻き上げ、船の天井部に付いた回転式カッターでノリを切り取っていく。一度収穫した網でも、ノリは5、6日程度で成長するため、また収穫することができる。
収穫したノリは胸上港近くの加工場に水揚げされ、ごみの除去や乾燥といった工程を経て、板ノリとして全国に出荷される。
同漁協などによると、収穫量は昨シーズンに比べるとやや多く、価格も新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ昨シーズンよりは徐々に戻ってきているという。ただ、雨が少ないため、海水中の栄養塩不足による色落ちの進行が懸念されている。
同研究会会長の國屋一吉さん(59)=同市=は「ノリは天候に大きく左右される。強風が吹かず、雨が降ってくれることを祈るばかり」と話している。
ノリの収穫は例年、12月初旬に始まり、2、3月にピークを迎える。3月末まで作業が続く見込み。
(2022年01月19日 16時22分 更新)