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福山城リニューアルへ鉄板寄贈 JFEが2千枚 江戸期の天守再現

JFEスチールから寄贈を受けた福山城天守北側に張られる鉄板
JFEスチールから寄贈を受けた福山城天守北側に張られる鉄板
 今夏リニューアルする福山城(福山市丸之内)の江戸時代前期の天守を再現するための鉄板約2千枚が19日、鋼管町に製鉄所のあるJFEスチール(東京)から市へ寄贈された。24日から取り付け作業に入り、往時の姿をよみがえらせる。

 天守は北側に防御のための鉄板が張り巡らされた全国唯一とされる構造。古写真などを基に鉄板は細長い形にした。縦80センチ~2メートル、横11・4センチ、厚さ0・6ミリで長短さまざま。1枚当たりの重量は約1~2キロで、天守北側1~4階(222平方メートル)に張る。総重量は約2・4トンに上る。

 同社によると、寄贈は地域貢献の一環という。自社で製造した鉄を別会社で加工し提供した。「築城400年の節目に、協力したいと思った」としている。金額や製造方法などは公表しない。

 この日午前に、トラックに積まれた鉄板が天守閣前広場(丸之内)に運び込まれた。今後、壁面に設けた取り付け金具へ鉄板を設置し、ボルトで固定していくという。作業は24日から3月20日ごろに終え、5月中旬までに風合いを出す塗装を施す。

 鉄板張りの再現に当たり、寄付のあった市民らを対象とした記名イベントも2月中・下旬で行う。市によると、400~500枚が当てられる見込み。

 渡辺真悟・市築城400年事業推進担当課長は「福山城の改修に賛同され、材料の寄付をいただき大変ありがたい。リニューアルを盛大に祝えるよう着実に工事を進める」と話した。

(2022年01月19日 18時44分 更新)

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