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岡山・夫放置死、被告に懲役3年 地裁判決、弁護側は即日控訴

岡山地裁
岡山地裁
 岡山市で2019年、通院治療が必要な夫=当時(55)=を自宅に放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた同市南区、無職の女(58)の裁判員裁判で、岡山地裁は14日、懲役3年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。弁護側は即日控訴した。

 公判で弁護側は「夫は亡くなる直前まで普通に生活し、要保護状態にあるという認識はなかった」と無罪を主張していた。

 判決理由で宇田美穂裁判長は「夫は短距離移動に相当な時間を要し、両足に浮腫もあるなど自力通院が現実的でないことを被告も認識していた」と指摘。被告が一番多く通院に付き添っていたことなどから「生命、身体の安全は被告の手に委ねられていた」とした。

 その上で、被告は介護から解放されたい思いを強め、死亡すれば生命保険金を受け取れる状況も相まって犯行に及んだとし、「長年連れ添った被告に放置された末に死亡した夫の無念さは察するに余りある」と述べた。

 判決などでは、脳梗塞などの後遺症で自力通院が困難だった夫を、当時住んでいた岡山市北区の自宅に放置し、19年2月19日に心不全で死亡させた。

(2022年01月14日 20時59分 更新)

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