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山本由伸投手 タイトル全て取る 昨年12月 備前の里帰り講演要旨

2022年は昨シーズンの自分を上回りたいと話す山本投手
2022年は昨シーズンの自分を上回りたいと話す山本投手
 東京五輪野球で金メダルを獲得し、プロ野球でもパ・リーグ優勝に貢献したオリックスのエース、山本由伸投手(23)が昨年12月、故郷の備前市に里帰りし、トークショー形式で講演した。少年時代やプロでの生活、試合中の心境などを語り、親子連れらが熱心に聞き入った。要旨を紹介する。

 ―東京五輪とプロ野球で大活躍したこの1年をどう振り返る。

 「プロ野球のシーズン中に五輪があるというレアな1年だった。日本シリーズにも出場でき、長かったがとても良い経験ができた。先を見ず、目の前のことを一生懸命やったことが結果につながったと思う」

 ―五輪では開幕投手を務めた。

 「かなり暑くて緊張感もあったが、いつも通りやろうと思っていた。打たれたらどうしようという不安な気持ちにもなるが、それを1回整理して試合に入れたら良い結果が出るような気がしていた」

 ―中学生まで過ごした備前市はどんなところか。

 「実家のようなところで、帰ってくるとやっぱりうれしい。福岡市への遠征途中などで新幹線の窓から見えたりすると、それだけでもうれしい。とても備前市が好きです」

 ―どんな野球少年だったのか。

 「本当によく泣いていた。負けず嫌いなので試合に負けるたびに。小学生の頃は公園でよく野球をして遊んだ。今でも野球を楽しめるのはこのころの学びがあるからだと思う」

 ―高校時代は親元を離れ、都城高で野球に打ち込んだ。

 「かなり厳しい高校で『帰りたいな』と思ったことはある。練習も監督も全部厳しかったから。しかし人間としての土台はこのころ作られたかなと思う」

 ―プロ野球生活の日常は。

 「ストイックに夜中まで練習する選手もいれば、全然しない選手もいる。人それぞれ。必ずしも量をこなせば良いわけでもなく、正解はない。僕は練習はしっかり頑張るけれど、夜中まではしない」

 ―プロで緊張感を覚えた出来事は。

 「みんな生活をかけてやっているので試合前もすごい緊張感がある。嗚咽(おえつ)している選手もいて、それを見たときにプロ野球に入ったと感じた。先輩が大人で優しい人ばかりですごく助けられた」

 ―自身は怒られて伸びたのか、褒められて伸びたのか。

 「怒られたらすねるので褒められて伸びたと思う。しかし高校時代は監督がすごく厳しく、すねる間もなくコテンパンに怒られた」

 ―仲間のエラーに腹が立つことは。

 「全く腹は立たない。野球はチームプレーで支え合い。助けてもらうこともある。試合ではすぐ次のプレーが来るので切り替える。(ミスをしても)試合が終わって練習すればいい」

 ―2022年の目標と将来の野望は。

 「まず今シーズンの自分を上回ること。タイトルも全て取りたい。トップのレベルのところで野球ができたらいいと思っている」

 やまもと・よしのぶ 備前市の伊部小、備前中、宮崎県の都城高を経て2017年にドラフト4位でオリックス入り。19年に最優秀防御率、20年に最多奪三振。21年は18勝を挙げ最多勝など4冠に輝き、パ・リーグMVPや沢村賞も獲得した。東京五輪では2試合に先発し、2失点・18奪三振と好投した。

(2022年01月08日 07時34分 更新)

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