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親子ゴルフ場体験会 今春スタート 岡山県協会、ジュニア層増狙う

県ゴルフ協会によるスクールでプレーする子どもたち。ジュニア層への普及が課題となっている=昨年12月、総社市の吉備CC
県ゴルフ協会によるスクールでプレーする子どもたち。ジュニア層への普及が課題となっている=昨年12月、総社市の吉備CC
 次代の“シブコ”を発掘―。岡山県ゴルフ協会は県内ゴルフ場と協力し、競技未経験の親子らを対象にしたゴルフ場体験会を今春スタートさせる。女子プロツアーで活躍する岡山市出身の渋野日向子選手(作陽高出)ら郷土ゆかりのゴルファーが脚光を浴びる一方、ジュニアの県内競技人口はここ10年で半減した。ゴルフの魅力に触れてもらい、裾野を広げるとともに未来のトップ選手育成にもつなげたい考えだ。

 同協会に競技者登録している県内ジュニア会員(小中高校生)は、男子プロの石川遼選手らが注目された2010年の481人をピークに減少を続け、20年は225人だった。

 わずかながら増加に転じたのは昨年だ。11月末時点で会員は251人。アマチュアの国際大会で優勝した梶谷翼選手(総社市出身、兵庫・滝川二高3年)や日本女子アマを制した尾関彩美悠選手(倉敷市出身、作陽高3年)ら地元勢の躍進が相次ぎ「プロもアマも岡山の有望選手の活躍が近年、顕著で『挑戦してみよう』という盛り上がりにつながっている」と県協会はみる。

 絶好機

 こうした追い風を絶好機と捉え、動きだした。今春からの開始を目指す親子体験会は、実際にゴルフ場を使ってのレッスンや数ホールのラウンド、コースやクラブハウスの見学などを想定する。用具は県協会が貸し出し、手軽に競技に親しめるよう工夫する計画だ。

 これまでも県協会は春、夏、冬に練習場でのレッスン会とコースラウンドをセットにしたジュニア対象のスクールを実施してきたが目に見える成果は上げられなかったという。

 ゴルフは高価な道具が必要で、多岐にわたるルールや厳格なマナーもあり、「敷居が高い競技」との印象を持たれることも多い。まずは、いかにゴルフ場に足を運んでもらうかがジュニア選手を増やすポイントになる。

 パインツリーGC(高梁市松原町神原)は学校が長期休暇となる時期に合わせ、昨年8月と12月にジュニア教室を開催。参加した小学生約20人は全くの初心者もおり、スイングの指導を受けたり、実際にラウンドしたりと熱心に打ち込んだ。藤田弘志支配人(48)は「子どもたちが実体験でゴルフの面白さを知り、非常に好評だった。今後も継続し、協会の取り組みとも連携できれば」と話す。

 アプローチ

 ゴルフ人気は全国的に高まっている。新型コロナウイルス禍でも屋外で密を避けて楽しめることが要因で、県内ゴルフ場でも昨夏ごろから20代の若者の来場が急増しているという。親子体験会は、興味はあってもゴルフを始めるきっかけがなかった親世代の取り込みにもつながる試みとの期待もある。

 さらに県協会は、競技を始めた子どもたちが継続してプレーできるよう、ゴルフ場ごとにスポーツ少年団やクラブチームの設立を呼び掛けていく方針だ。小川慎二事務局長(66)は「自治体や学校などにも協力してもらい、ジュニア層の増加につながるようさまざまなアプローチをしていきたい」と計画を練る。

(2022年01月04日 09時21分 更新)

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