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千冊ずらり 笠岡の保育園に図書室 住民集いの場へ工務店など整備

富岡保育園内に誕生した「とみほ村文庫」を眺める村上さん(左)と潮見会長
富岡保育園内に誕生した「とみほ村文庫」を眺める村上さん(左)と潮見会長
 笠岡市富岡の富岡保育園内に、地域住民が自由に利用できる図書室が誕生した。気軽に本を読んだり集いの場にしたりできるようにと、富岡北地区まちづくり協議会と同保育園、市内の工務店が協力して整備。「とみほ村文庫」と名付け、いろいろな世代の人が集まり、くつろげる空間づくりを目指す。

 園内の空き部屋2部屋をリノベーション。1室は図書スペースとし、同市美の浜の工務店・カサセイホームズが古材を再利用して作った本棚を取り付け、地域住民から寄せられた小説や漫画、絵本など約千冊を並べた。隣の和室は、木目を生かした内装にし、暖色の照明を採用。古い道具入れを再利用した机と、住民から寄せられた椅子を配置した。

 図書室整備のきっかけは、昨年、同協議会に加わった同園副園長の村上太志さん(35)が、同協議会の会議などで使ってきた地区内の公会堂が坂の上にあり高齢者が利用しにくかった現状を知ったことから。公会堂にある本を読みに行くのも大変―といった声もあり、同年11月から1年かけて改修した。

 本棚に並ぶ図書は「古事記」「万葉集」といった歴史書や人気漫画「巨人の星」、三島由紀夫、五木寛之、石原慎太郎らの小説、新書など幅広く、「どの本も、椅子や食器類も、地域の方の思いが詰まったもの」と村上さん。同協議会の潮見康雄会長(71)は「保育園で遊ぶ子どもの声に元気がもらえる。気軽に集まって世間話などができる場所になれば」と話す。

 とみほ村文庫は、地区外の住民も利用できる。平日午前9時ごろ~午後5時ごろ開館。本の貸し出しもしているほか、おおむね6人以下での講習や会議などにも使える。問い合わせは同保育園(0865―62―2487)。

(2021年12月03日 14時28分 更新)

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