山陽新聞デジタル|さんデジ

倉敷の「星野仙一記念館」閉館 200人超来館 14年の歴史に幕

閉館を惜しむように星野さんゆかりの品々に見入るファンら
閉館を惜しむように星野さんゆかりの品々に見入るファンら
 倉敷市出身の元プロ野球中日の投手で、監督として阪神、楽天を含めた3球団を優勝に導いた故星野仙一さんを顕彰する「星野仙一記念館」(同市中央)が30日、閉館した。40年来の友人だったという延原敏朗館長(80)は「星野を愛してくれた皆さんのおかげで、約14年間、記念館を守ってこられた。悔しいが、思い残すことはない。星野も天国で『よくやった』と言ってくれるはず」と涙をこらえながら語った。所蔵品約千点は市に寄贈する。

 この日は閉館を惜しむように200人を超えるファンらが来館。母親に初めて買ってもらったグラブ、倉敷商業高時代のユニホーム、中日投手として1974年に受賞した沢村賞の記念メダルなどに見入り、写真に収めていた。星野さんのサイン入りユニホーム姿で訪れた兵庫県西宮市、会社員男性(55)は「熱血漢の星野さんが好きだった。閉館は寂しい」、倉敷市、女性(77)は「ゆかりの品々をこれからも多くの人に公開し、偉業を伝えてほしい」と話した。

 伊東香織市長は「星野さんの人生の軌跡を市としても守らなければならない。今後もファンに見てもらえるよう検討したい」と述べた。

 記念館は2008年3月、美観地区のビル2階にオープン。延べ約50万人が訪れたというが、延原館長の高齢などを理由に閉館を決めた。

(2021年11月30日 21時09分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ