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児童登校 愛犬と見守り活動8年 玉野の藤沢さん 信号ない横断歩道

信号機のない横断歩道で愛犬のミルと一緒に児童らの登校を見守る藤沢さん
信号機のない横断歩道で愛犬のミルと一緒に児童らの登校を見守る藤沢さん
 「ミルちゃん行ってきまーす」「よしよし」―。犬の頭をなでて元気いっぱいに登校していく玉野市立大崎小の児童たち。大崎公民館近くの県道交差点で毎朝おなじみの光景だ。

 2013年から約8年間、見守り活動を続けるのは、藤沢貴代子さん(79)=同市=と愛犬の柴犬「ミル」。

 児童の登校に合わせ、藤沢さんとミルがやってくるのは午前7時半ごろ。現場は信号機のない横断歩道で、児童の列が差し掛かると、藤沢さんが横断旗で車に合図。ミルも児童らを守るように横断歩道に出て行く。児童たちは藤沢さんとハイタッチしたり、ミルの頭をなでたりして渡っていく。

 活動を始めたきっかけは、以前から近くの千両街道で登校を見守る西田俊彦さん(81)=同市=の姿をミルの散歩中に見たこと。子どもが大好きな藤沢さんは「私も子どもたちの安全を守りたい」と、学校支援ボランティアに手を挙げた。ミルが着用する蛍光色のベストは藤沢さんの手作り。一部は古くなった横断旗を再利用しており、背中にある「横断中」の文字が目を引く。

 6年女子(11)は「1年生の時からいつも見守ってくれていて、学校でも人気者。藤沢さんやミルのおかげで安心して登校できる」と話す。

 実は、藤沢さんは12年ほど前に乳がんを患い、これまで10回以上抗がん剤治療を受けている。今も通院をしているものの「毎朝、子どもたちから元気をもらっている。活動を始めてから体の調子も良くなった」と藤沢さん。「元気で体が動く限り、ミルと一緒に見守りを続けたい」と話している。

(2021年11月29日 18時14分 更新)

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