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老い題材 街中で劇 岡山・表町、役者と観客 巡り上演

公募の市民らが上演する「よみちにひはくれない」=表町商店街
公募の市民らが上演する「よみちにひはくれない」=表町商店街
 岡山市北区の表町商店街とその周辺で27日、老いや介護をテーマにした市民参加型の演劇が上演された。同商店街で整備が進む新市民会館・岡山芸術創造劇場(2023年9月開館予定)のプレ事業。観客が役者とともに街中を歩き回る「徘徊(はいかい)演劇」を通して、老いとの向き合い方を考えた。

 公募で集まった中学生~90代の市民ら計10人が出演し、県内外で老いを題材にした舞台を手掛ける劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」の「よみちにひはくれない」を披露した。20年ぶりに岡山に帰省した主人公が、知り合いの高齢男性・じいちゃんが行方不明になった認知症の妻を案じていると聞き、辺りを捜し回るストーリー。

 劇はアーケードの通りや旭川の河川敷を巡りながら進み、「ふうが悪いから警察には知らせられない」といったせりふなどで介護のリアルを伝えるとともに、商店街のかつてのにぎわいも紹介。終演とともに観客から大きな拍手が送られた。

 鑑賞した岡山市北区の女性(70)は「街中で繰り広げられる演劇とは斬新。義母の介護を思い出し、認知症の人の気持ちに寄り添うことの大切さを感じた」と話していた。

 公演はNPO法人アートファーム(同市)が企画。28日も午後2時から上演される。

(2021年11月27日 20時27分 更新)

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