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インカレで亡き恩師に吉報届ける 福山平成大バレー部、躍進を誓う

インカレに向け、レシーブ練習で守備力に磨きを掛ける選手
インカレに向け、レシーブ練習で守備力に磨きを掛ける選手
 福山平成大男子バレーボール部が大学日本一を決める全日本大学選手権(インカレ、29日開幕、東京)に出場し、12月1日に初戦を迎える。約20年にわたって指導に当たった松井弘志前監督が5月に急逝。精神的支柱を失った危機を乗り越えつかんだ舞台で、天国の恩師に吉報を届けるため躍進を誓っている。

 がんで5月16日に亡くなる直前まで練習場に足を運んだという松井監督。突然の訃報はチームに動揺をもたらした。中国春季リーグはライバル・東亜大(山口県)に0―3で完敗し、7月の天皇杯県ラウンドも敗退。「ガタガタと崩れていくようだった」と永井純子部長は振り返る。

 ただ、松井監督が植え付けた学生主体の精神は健在だった。「先生がつくってくれたものを壊したくなかった」とレフト谷尻勝将選手(4年)。意思統一を図ろうと、8月から4年生全員で練習前に毎回10分程度のミーティングを開始。学生コーチを中心に組み立てた練習メニューの課題や目標が共有されるようになり、熱が戻ってきた。「本当の学生チームになれた」(永井部長)という。

 中国秋季リーグでは東亜大には敗れたものの2位に入り、インカレの出場権を勝ち取った。レフト坂元健人主将(4年)は「ラリーをつなげられるようになるなど自分たちのやりたいバレーができ始めた」とうなずく。

 西本圭吾選手(現V1東レ)ら高い攻撃力で引っ張り、2018年のインカレ準優勝時に主力を張った世代が卒業して迎えた今季は、守備を磨き、粘り強く戦うスタイルに原点回帰した。試合形式を多く取り入れ、ブロックでコースを限定し、レシーブで拾う連携の強化を図ってきた。

 インカレは全国48チームが出場し、トーナメント形式で争う。福山平成大は2回戦から登場し、大同大(愛知県)と松山大(愛媛県)の勝者と対戦する。

 掲げる目標はベスト4。経験値での不安はあるというが、坂元主将は「今季一番の仕上がりになっている。初戦から一試合ずつ全力で向かう」と力強く語った。

(2021年11月27日 19時37分 更新)

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