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山陰・境水道でチヌ釣り 苦戦も出雲大社のご利益アリ?

40センチ級のチヌを手に笑顔の筆者
40センチ級のチヌを手に笑顔の筆者
釣果が厳しい中2匹ゲットの湯浅さん
釣果が厳しい中2匹ゲットの湯浅さん
2キロ超の良型をゲットした北村さん
2キロ超の良型をゲットした北村さん
移動直後にチヌを釣った泉田さん
移動直後にチヌを釣った泉田さん
竿を並べる(左から)泉田さん、北村さん、兼松さん。奥に見えるのが「べた踏み坂」として知られる江島大橋
竿を並べる(左から)泉田さん、北村さん、兼松さん。奥に見えるのが「べた踏み坂」として知られる江島大橋
新型コロナの感染対策を万全にした受け付け
新型コロナの感染対策を万全にした受け付け
山陰・境水道でチヌ釣り 苦戦も出雲大社のご利益アリ?
 朝晩冷え込む季節になりました。私の地元・出雲地方は神在月(かみありづき、旧暦10月)の真っ只中です。全国的には神無月ですが、出雲大社(島根県出雲市)に全国から八百万(やおよろず)の神様が集まることがゆえんです。そんな11月21日、釣り仲間も集まってきました。90人が参加したマルキューファングループ(MFG)の懇親チヌ釣り大会がありました。前日には、縁結びの神として有名な出雲大社へ参拝し、「素晴らしいチヌと出会えますように…」と手を合わせて臨みました(笑)。

 場所は島根県と鳥取県の間を流れる境水道。集合時間は午前8時。釣り人にとっては寝坊並みの時間ですが、ワクワクしてほとんど寝ていない状態で会場に向かいました。

 境水道一帯で大会が行われるときはキャノンボール方式で行われます。渡船を使わず車で好きな釣り場(規定内)に向かって釣りをして、設けられた検量時間までに戻ります。90人が参加。5匹までの重量勝負で、10位まで表彰されます。

 一緒に釣りするのは、湯浅さん、泉田さん、北村さん、このコラムでもおなじみの兼松さんです。この5人は2年前、同じ境水道で行われた大会と同じメンバーです。その時は優勝兼松さん、準優勝泉田さん、5位入賞湯浅さん…案内役の私もプレッシャーがかかります。事前情報では水温低下であまり釣れていないとのことで、「あんまり状況よぅないんで釣れるか分かりませんよ〜」と逃げ道を作っておきました。

 向かったのはベタ踏み坂で有名な江島大橋近辺です。潮はほとんど動いておらず、刺し餌もそのままの状態です。しばらくして潮が動き出したのですが、手前は左に、少し沖は右に流れ、仕掛けと撒き餌を同調させるのが難しい。手前の潮で道糸がズレるのでこまめに修正しないといけない状況が続きました。

 すると、手前と沖の潮が同じ方向に流れ始めました。私のウキにも微妙に変化が出たのでアワセを入れましたが、魚は掛からず。しかし、刺し餌は魚にかじられた形跡がありました。「ん? もしかしたらチヌかもしれんなぁ」と思いながら、次の仕掛けを投入しました。潮も良い感じで流れているので、「この潮釣れそう」と思っていると、ウキが視界から消えました。慌てずアワセを入れるとしっかりとした重量感&チヌ特有の引きが手に伝わってきます。

 境水道のチヌはめちゃくちゃ引くのでなかなか寄って来ません。それでもチヌの引きを堪能しながら手前まで寄せて40センチ級を無事ゲット! 「2匹目も!」と気合を入れましたが…先程の潮はどこへやら? 潮がコロコロ変わるので瀬戸内で釣りをしているような感覚です。

 そのあとは餌も取られないので、隣で並んでいた北村さんに「少し向こうに移動しませんかー?」と言って、二人で50メートルほど移動しました。潮はほどよい流れで、いかにも釣れそうな雰囲気。「こっちの方が釣れそうじゃな〜」と二人で話していたのですが、すぐに潮の流れが止まり“池状態”です。

 そこへ泉田さんが様子を見に来ました。「一番いけん所に来たなー」と笑われ、私も「さっきまで良い感じの潮でしたけどねぇ」と苦笑い。するとゆっくり潮が手前に当てて来て、駆け上がりに沿って横に流れ始めました。北村さんが「食うかもしれんなぁ」と言いながら仕掛けを投入して竿を撒き餌バッカンに置き、「写真撮ってあげらぁ」と近づいて数枚写真を撮ってくれました。

 振り返るとバッカンに置いた竿が上下に動いて、今にも落ちそうになっているではありませんか。北村さんも「食うとるがー」と慌てて竿を手に取り、やり取り開始! 竿の曲がりと強烈な引きに良型に間違いない。そう確信して慎重なやりとりをして水面に姿を現したのは、見るからに50センチはありそうなチヌ。「置き竿釣法にして、ワイの殺気が消えて食うてくれたんかもなぁ」とうれしそうな表情です。体の大きさに比べて尾ビレがかなり短かったので47.5センチでしたが、重量は2キロ超え。境水道ならではの体型でした! 北村さんもやっと釣れた良型チヌを見て、安堵の笑みを見せていました。

 私は湯浅さんの所に歩いて行くと、30センチ級を2枚ゲットしていました。状況を聞くと、「毎回餌は取るんじゃけどなぁ…チヌが食わんなぁ」とこちらも厳しい状況。すると泉田さんが湯浅さんの隣に来て、数投目で30センチ級のチヌをゲット。「わしの撒き餌で釣ったなー」と湯浅さん(笑)。

 今日は厳しいなと思いながら、兼松さんに状況聞くと「なーんも食わん…木の枝が一本針にかかっただけじゃー」と苦戦の様子。私も頑張ってみたのですがチヌを追加することができませんでした。「きっと出雲大社のご利益で1匹出会わせてもらえたかな?」心の中で納得して納竿としました。

 さて結果はというと…だれも入賞できませんでした。優勝者は3匹で計5.3キロ。中学の先輩でした。

 これから水温が安定すると、チヌも良く釣れるようになります。皆さんも少し足を延ばして境水道の強烈なチヌの引きを味わってみてはいかがでしょうか。

<竿>
がま磯 チヌスペシャルマスターモデル 5.3 m   <がまかつ>

<マキエ>
オキアミ生  6キロ
チヌパワー ムギスペシャル  1袋     <マルキュー  >
チヌパワー 激重       1袋      <  〃  >
チヌパワーVSP 1袋

<刺し餌>
くわせオキアミ スーパーハードL       <  〃  >
くわせオキアミ 食い込みイエロー       <  〃  >

<道糸>
銀麟 スーパーストロング ブラックマスターエクストラ 1.75号 <東レ>

<ハリス>
 ハイパーガイア ダブルエックス 1.5号 <東レ>



 河原継弘(かわはら・つぐひろ) 釣り愛好者でつくるクラブの愛潮(まなしお)所属。がまかつファングループ(GFG)岡山支部所属。「釣りは楽しく、おいしく食べるまで!」をモットーに、旬の魚を求めて釣り歩いていています。

(2021年11月25日 10時02分 更新)

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