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岡山産カキ殻利用のボールペン せとのわ支援 山陽クレー工業開発

せとのわの支援で山陽クレー工業が開発したボールペン
せとのわの支援で山陽クレー工業が開発したボールペン
 中国銀行(岡山市北区丸の内)、山陽新聞社(同柳町)、天満屋(同表町)など5社でつくる地域商社「せとのわ」(同本町)は24日、地場企業の新商品開発支援の一環として、カキ殻の粉末をホルダーに使ったボールペンを発表した。工業原料製造の山陽クレー工業(備前市吉永町南方)が開発した。同行などが業務で活用する。

 岡山県などで養殖されているカキ殻を、同社が粉末状に加工。せとのわが仲介した大阪府のプラスチック加工会社がプラスチックとまぜて、ボールペンを作った。ホルダーにカキ殻を51%使用している旨の文言を入れ、クリップにはカキ殻をデザインしている。

 せとのわなどによると、カキ殻は農業飼料などに活用されるケースがあるが、多くは廃棄物として処分されている。山陽クレー工業は天然鉱石「ろう石」を砕いて工業原料のクレーを生産しており、カキ殻でも使えるように装置を改良した。

 ボールペンは2650本作り、せとのわに参加する企業などが山陽クレー工業から購入した。当面販売はせず、それぞれ営業用に配布するなどしてリサイクルをPRする。中国銀行は12月上旬から一部店舗の窓口に置き、来店者が書類に記入する際に使ってもらう。

 山陽クレー工業の瀧本弘治社長は「捨てられていたカキ殻を有効利用できる。ボールペンのほかにも新たな商品を模索したい」と話す。25日に発足1年を迎えるせとのわは「国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)を進めるためにもカキ殻が商品になることを知ってもらいたい。今後も地域資源を生かした商品開発をサポートしていく」としている。

(2021年11月24日 18時36分 更新)

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