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新たな出土 第二古墳の埴輪列か 岡山・造山古墳、異例の配置

第二古墳(中央奥の高まり)の南側から新たに出土した埴輪列(手前)。5基の底部が、以前の埴輪列と直角方向に並ぶ
第二古墳(中央奥の高まり)の南側から新たに出土した埴輪列(手前)。5基の底部が、以前の埴輪列と直角方向に並ぶ
新たな出土 第二古墳の埴輪列か 岡山・造山古墳、異例の配置
 古代吉備最大の前方後円墳・造山古墳(岡山市北区新庄下、国史跡)に従う陪塚(ばいちょう)の一つ、第二古墳の発掘調査で、22日までに、新たに埴輪(はにわ)列が出土した。付近では以前にも長い埴輪列が見つかっており、第二古墳のものか、造山古墳本体に伴う施設か謎となっていた。今回の発見で、ともに第二古墳の埴輪列である可能性が高まった。

 造山古墳の解明を進める岡山市教委の調査の一環。第二古墳は造山古墳の約50メートル西に位置する方墳で、主墳とほぼ同時期の5世紀前半に築かれたとみられる。

 1997年度の調査では、第二古墳の南東側から110基もの埴輪が一列に並んで出土している。墳丘から少し離れており、造山古墳前方部の延長線上にも位置することから、いずれに付属するものか不明だった。

 今回は、第二古墳の南側に設けた二つの試掘溝から、それぞれ5基と4基、計9基の埴輪の底部を発見した。9基は以前の埴輪列と直角に並び、円筒埴輪を中心に盾形埴輪が交じる配列も似ている。市教委文化財課は「二つの埴輪列は一連のもので、第二古墳を囲むように置かれたのではないか」とみている。

 ただ通常の埴輪列は墳丘に沿って配置されるが、今回の出土は第二古墳から25メートルも離れている。造山古墳群保存整備委の広瀬和雄・国立歴史民俗博物館名誉教授は「間に何か遺構が眠っていることも考えられるが、あえて距離を開けて置くことで、土を盛らずに古墳を大きく見せる工夫がなされた可能性もある。全国でも例を見ない珍しい構造だ」と話している。

 また墳丘の西側では、溝状(幅2~3メートル、深さ0・7メートル)の遺構を2カ所で確認。過去の調査と合わせ、全体に周溝が巡っていることが裏付けられた。墳丘規模は2段築造で、一辺が35メートルとなることも判明した。

 28日午前10時~午後3時に現場を一般公開する。小雨決行。問い合わせは同課(086―803―1611)。

(2021年11月22日 21時34分 更新)

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