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白波に浮かぶ“天空の山城” 吉備高原は雲海シーズン

雲海に浮かぶ備中松山城天守=16日午前8時11分
雲海に浮かぶ備中松山城天守=16日午前8時11分
 岡山県中西部に広がる吉備高原に雲海のシーズンがやってきた。標高430メートルの備中松山城(高梁市内山下)では16日朝、波のようにゆらゆらと流れる白い雲の間に“天空の山城”が現れ、幻想的な光景を見せた。

 約1キロ北東の山中にある展望台(奥万田町)には、県内外の観光客や写真愛好家らが夜明け前から陣取り、カメラを構えた。日が昇るにつれ、高梁川や市街地を覆っていた雲海が鮮明になると、全国の山城で唯一、現存する国重要文化財の天守と二重櫓(やぐら)が島のように浮かび上がった。

 観光客らは、赤や黄色に染まりつつある木々とともに朝日に輝く天守を写真に収めようと、盛んにシャッターを切っていた。東京都町田市から訪れた男性(73)は「素晴らしい景色に感激し、300枚ほど撮った」と話した。

 雲海は、地表の熱が奪われる放射冷却で空気が霧になる現象。天候が安定し、昼夜の寒暖差が大きい日の朝によく発生する。市観光協会によると、雲海は今月末までがピークで、来年1月ごろまで見られるという。

(2021年11月16日 15時31分 更新)

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