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孔子遺徳たたえ伝統儀式「釈菜」 備前・旧閑谷学校、供え物や漢詩

孔子像の前で漢詩を読み上げる祭官
孔子像の前で漢詩を読み上げる祭官
 日本最古の庶民の学校として知られる旧閑谷学校(備前市閑谷、国特別史跡)で23日、儒学の祖・孔子の遺徳をたたえる伝統の儀式「釈菜(せきさい)」が行われた。

 市内外から約70人が参加した。孔子像を祭る聖廟(せいびょう)での「大成殿の儀」では、旧閑谷学校の流れをくむ和気閑谷高(和気町尺所)の教諭ら14人が祭官を務め、古式にのっとって執り行った。吉備楽の音色が響く中、鶏肉やタケノコなどの供え物をささげた後、孔子をたたえる漢詩を厳かに読み上げた。

 国宝の講堂では、森熊男・岡山大名誉教授が論語を講釈する「講堂の儀」、隣の県青少年教育センターでは、供え物を分け合って食べる「分胙(ぶんそ)の儀」があった。

 初めて参加した備前緑陽高2年の女子生徒(17)は「厳かな雰囲気に深い歴史と伝統を感じた。この体験を周りの人にも伝えたい」と話していた。

 特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会が主催した。釈菜は1686年に岡山藩郡代・津田永忠が中心となって始め、明治初期の廃藩置県などで一時途絶えたが、1915年に復活した。

(2021年10月25日 17時12分 更新)

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