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ゴジラ手掛けた酒井さんの作品展 真庭、映画デザイン画や油絵

ゴジラシリーズに登場する怪獣たちの油絵(左)と制作した酒井さん
ゴジラシリーズに登場する怪獣たちの油絵(左)と制作した酒井さん
「ゴジラVSモスラ」の洞窟壁画のデザイン画
「ゴジラVSモスラ」の洞窟壁画のデザイン画
 ゴジラシリーズをはじめ有名映画の美術セットを手掛けた岡山県新庄村出身の酒井賢(ただし)さん(83)=東京都八王子市=の映画のデザイン画や油絵などの作品展が、真庭市勝山の勝山文化往来館ひしおで開かれている。11月3日まで。

 酒井さんは勝山高、多摩美術大を経て東宝に入社。故・円谷英二監督の怪獣映画「モスラ」(1961年)を皮切りに、故・黒沢明監督の「どですかでん」(70年)、故・森谷司郎監督=朝日高卒=の「日本沈没」(73年)などで美術を担当し、98年にフリーになった。美術監督を務めた「阿弥陀堂だより」(2002年)と「蜩(ひぐらし)ノ記」(14年)で日本アカデミー賞優秀美術賞に輝いている。

 会場には約100点を展示。「ゴジラVSモスラ」(92年)に登場する洞窟壁画のデザイン画は、鉛筆や水彩絵の具を使い、暗がりの洞窟内と怪獣・モスラの壁画を重厚に描き、幻想的な雰囲気を表現している。「阿弥陀堂だより」と「蜩ノ記」のデザイン画は、かやぶき屋根の阿弥陀堂や、武家屋敷の座敷、板の間が緻密に描かれている。

 油絵は、ゴジラやモスラ、キングギドラなどの怪獣を1枚に収めた「Gの記録」や、乗馬の思い出を鮮烈な赤色で表現した「ポニークラブ」など、ここ10年で思い思いに描いた作品が並ぶ。

 酒井さんは「原作やシナリオからイメージを膨らませて美術セットを作る。細部まで見入ってもらえたらうれしい」と話す。

 入場料300円(中学生以下無料)。酒井さんと親交が深い勝山高美術部OBによる彫刻や油絵の作品展(無料)も同時開催している。27日は休館。問い合わせはひしお(0867―44―5880)。

(2021年10月23日 18時11分 更新)

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