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衆院選岡山2区 候補者に聞く 山下氏、津村氏(届け出順)

(左から)山下貴司氏、津村啓介氏
(左から)山下貴司氏、津村啓介氏
 31日投票の衆院選で、岡山県内は全5小選挙区に自民党、立憲民主党、共産党、無所属の計15人が立候補。新型コロナウイルス対策をはじめ、地方創生や憲法改正などを巡って舌戦を繰り広げている。各選挙区の候補者に主張や政策を聞いた。


山下 貴司氏(自民・前)


 ―この4年間の自公政権への評価は。

 前半2年間は経済を成長させ、2018年の西日本豪雨では発生後1週間もしないうちに当時の安倍首相が倉敷市真備町に入るなど、自然災害への迅速な対応も取ってきた。新型コロナウイルス対策に当たった後半は、欧米より死者を抑えられ、ワクチン接種率も英・仏と肩を並べるほどになった。一方で、国民の不安に寄り添った発信が足りていなかった面はあり、菅政権で支持率が下がったことはしっかり受け止めないといけない。

 ―岸田新政権は「成長と分配の好循環」を掲げている。

 アベノミクスでは株価が上がり経済は一定程度の成長は遂げたが、働く人への分配は必ずしもできていなかった。最低賃金の引き上げや看護師、介護士の給与の底上げに取り組むとともに、規制改革で成長につなげたい。

 ―党総裁選では党内の変革を訴えた。

 3回生議員を中心とした「党風一新の会」の力により1回目の投票で派閥のくびきを解くことができた。党内は変わりつつある。ただ、岸田政権が派閥の力で誕生したと指摘を受けているのも事実。それを払(ふっ)拭(しょく)するため全力を尽くしていく。

 ―相手候補は野党共闘で臨む。

 選挙戦略的には立憲民主に共産票が乗ることになり厳しい。だが、この4年間、私の思いは確実に地元へ届いていると感じている。議席を取る取らないではなく、どうすれば日本が良くなるかという政策論争で競いたい。

 横顔
 元法務官僚。民主党政権下の日本に危機感を持ち、自民党の候補者公募に応じて2012年に政界入り。スローガンは「突破力」。第4次安倍改造内閣で法相として初入閣した。趣味は音楽鑑賞。2年前にギターを始め、歌手のあいみょんさんの「マリーゴールド」などを練習しているという。岡山市出身。東京大法卒。56歳。


津村 啓介氏(立民・前)


 ―これまでの自公政権をどう評価するか。

 長期政権でゆがみが生まれ、忖度(そんたく)の文化ができてしまった。それを象徴するのが森友・加計学園や「桜を見る会」の問題だ。自民の「1強多弱」状態が続き、緊張感のない政治が行われてきたことが原因と言える。

 ―今回の衆院選の位置付けは。

 政治に緊張感を取り戻さなければいけない。今年7月に亡くなった元参院議長の江田五月氏は長年、二大政党制を目指してきた。自民に代わるもう一つの中道政党をつくり、互いに切磋琢磨(せっさたくま)していくのが理想の姿。江田氏の志を継ぎ、国会を与野党が拮抗(きっこう)する状態に変え、批判だけではない建設的な議論が行われる場にしたい。

 ―岡山2区は野党共闘がいち早くまとまった。

 今回は衆院選で初めて本格的な共闘が組まれる歴史的な選挙だ。2区はその象徴区であり試金石となる。有権者に古い時代の共産党に対するアレルギーがあることを理解しないわけではないが、政権交代可能な政治の実現に向けて大同団結していく必要がある。

 ―政策として何を掲げるか。

 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ経済の立て直しに向けた時限的な消費税の減税だ。これまでは将来世代につけを残したくないとの思いから15%までの引き上げを訴えてきた。その思いは変わらないが、減税は地域や世代、職業を問わず公平な還元ができる即効性のある対策。収束までの実施を訴えたい。

 横顔
 日銀勤務を経て、政治改革を志し2003年に民主党から立候補し初当選した。17年の前回は希望の党から出馬。国民民主党を経て合流新党の立民に加わった。江田五月氏を“政治家としての生みの親”とし「江田チルドレンの長男」を自称。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファン。津山市出身。東京大法卒。50歳。

(2021年10月23日 06時34分 更新)

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