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バスに永瀬さんの詩のポスター 宇野自動車、四季の移ろい触れて

宇野自動車が運行するバスの車内に掲示されたポスター
宇野自動車が運行するバスの車内に掲示されたポスター
 路線バスを運行する宇野自動車(岡山市北区表町)は、「現代詩の母」と称される赤磐市出身の詩人、永瀬清子さん(1906~95年)の詩や文章を掲載した二十四節気のポスターを作り、車内に掲示している。背景に季節感のある写真を使い、客席に彩りを添えている。

 永瀬さんは岡山市に移住後、通勤などで同社の路線バスを利用していたという。ポスター掲示は、乗客に四季の移ろいや地元詩人の魅力に触れてもらおうと宇野泰正社長が考案した。

 今年6月の夏至を手始めに、二十四節気ごとに1枚ずつ制作。背景は写真家・田中園子さん(46)=岡山市=の作品を使用し、文章はNPO法人・永瀬清子生家保存会(赤磐市小瀬木)が写真の雰囲気や季節に合わせて詩集と短章集から抜粋している。

 彼岸花をバックにした秋分(9月23日ごろ)のポスターでは、永瀬さんの死生観がうかがえる短章「死によって」を掲載。寒露(10月8日ごろ)は枯れたハスの花托(かたく)の写真に「自分にやさしくする事を自分にゆるす、それが老だ」との文章を添える。

 ポスターはバス45台の運転席後部に掲示。宇野社長は「永瀬さんの詩集を読んでみたいと思うきっかけになれば」と話している。

(2021年10月20日 17時32分 更新)

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