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衆院解散 少数激戦へ動き急加速 県内5選挙区 14陣営準備

衆院が解散し、決戦に向けて街頭で支持を訴える立候補予定者=14日午後、岡山市内(画像の一部を加工しています)
衆院が解散し、決戦に向けて街頭で支持を訴える立候補予定者=14日午後、岡山市内(画像の一部を加工しています)
 衆院が14日解散し、岡山県内5小選挙区も「19日公示、31日投開票」に向けて事実上の選挙戦に突入した。現時点で前職7人と新人7人の計14人が立候補を予定。新党の参入に伴い17人が立った前回から戦いの枠組みは変動、2、4区では野党候補の一本化が実現し、少数激戦の様相だ。公示までわずか5日間という超短期決戦に、各陣営が一斉に活動を加速させた。(予想の顔ぶれは14日現在、衆院の党派勢力順)
 
1区

逢沢一郎氏(自前)

原田謙介氏(立新)

余江雪央氏(共新)

 12選を目指す逢沢氏に、立民新人の原田氏が挑む。共産は余江氏を擁立する。

 逢沢氏の陣営では後援会メンバーらが支援者への電話連絡に追われた。15日は推薦を受ける企業・団体と選対会議を行い、活動を一気に本格化させる。

 原田氏は解散を受けて岡山市内で街頭演説。「子育てや教育の施策に後ろ向きな政治を変えたい」と訴えた。16、17日は集会を開いて支持拡大を図る。

 余江氏は、政策宣伝カーで岡山市内を回り、最低賃金の引き上げや消費税減税などを主張。JR駅では乗降客らに党の政策をPRするチラシを配った。

2区

山下貴司氏(自前)

津村啓介氏(立前)

 これまで候補者を立ててきた共産が擁立を見送り、山下氏と津村氏による初の一騎打ちとなる。4選を目指す山下氏に対し、直近3度比例復活の津村氏が12年ぶりの小選挙区議席の奪還を目指す。

 山下氏の事務所では支援者が集まり、選挙日程をにらんで打ち合わせ。ポスターやチラシなどの準備作業も行った。16日には事実上の総決起集会となる緊急選対会議を開く。

 津村氏の陣営は、新型コロナウイルスに配慮して集会などは実施しない方針。14日は事務所でスタッフが遊説のルートを話し合ったり、支援者回りをこなしたりした。

3区

阿部俊子氏(自前)

森本栄氏(立新)

尾崎宏子氏(共新)

平沼正二郎氏(無新)

 阿部氏に対し、立民は森本氏、共産は尾崎氏を擁立。平沼氏は元閣僚の父が長年守った議席の奪取を狙う。

 6選を目指す阿部氏の事務所ではポスター掲示の準備を急いだ。15日から街頭中心の活動を展開する。

 森本氏は鏡野町の農村部を回った。幹線道路沿いの2カ所でマイクを握り、人口減少対策を訴えた。

 尾崎氏は津山市内を政策宣伝カーで巡回。大型商業施設前では、選択的夫婦別姓制度の導入などを主張した。

 平沼氏は県南東部であいさつ回りに奔走。備前市の事務所では支援者を前に地方創生や産業振興を強調した。

4区

橋本岳氏(自前)

柚木道義氏(立前)

 橋本氏と柚木氏による一騎打ちの公算。13日に共産が新人の擁立を取り下げ、構図が一変した。小選挙区3連勝中の橋本氏に対し、柚木氏が雪辱を期す。

 橋本氏は14日夜に選挙区に戻り、15日から街頭演説や企業へのあいさつ回りといった活動を本格化させる。事務所では選挙用の資材のチェックやスケジュールの確認などの準備を進めた。

 柚木氏は解散後すぐさま地元入り。JR岡山駅で取材に応じ「与野党の議席数を接近させ、緊張感のある政治を実現する」と述べた。陣営スタッフはポスターの準備や遊説行程の確認に追われた。

5区

加藤勝信氏(自前)

はたともこ氏(立新)

美見芳明氏(共新)

 菅内閣で官房長官を務め、7選を目指す加藤氏に対し、立民は元参院議員のはた氏を擁立。共産は3回連続で美見氏を立てる。

 加藤氏は解散後に早速選挙区へ戻り、支援者にあいさつ回り。15日は朝から街頭に立つほか、県外候補の応援にも向かう。

 はた氏はこの日推薦を決めた連合岡山の会合に出席した後、高梁市へ。政策宣伝カーを走らせ、自公政権からの転換を訴えた。

 美見氏は笠岡市内を遊説。市役所前など5カ所で演説し「新型コロナウイルス対策の充実や消費税減税を必ず実現する」と述べた。

 ◇

各党談話

 衆院が解散した14日、岡山県内の主要各党は衆院選に向けて次の談話を発表した。

自民党県連 天野学幹事長

 解散から5日後に公示日を迎える超短期決戦となったことは、コロナ禍にあって政治空白を生じさせないよう熟慮の上での判断だ。選挙では、成長と分配による分厚い中間層を再構築する政策と、喫緊の課題である新型コロナ対策などに取り組むことを訴える。国民の信頼と共感を得られる政治の実現を目指し、全力で戦い抜く。

立憲民主党県連 難波奨二代表

 岸田首相は、経済政策などをどう実現していくかを国民に説明する予算委員会を開催することなく、衆院を解散した。目玉政策も次々に先送りにし、安倍・菅政権の悪弊を引き継いでいる。立憲民主党は県内5人の候補者が一丸となって、コロナ感染症対策を最優先に国民のいのちと暮らしを守る「まっとうな政治」を目指す。

公明党県本部 谷合正明代表

 衆院が解散し、コロナ禍で行われる初めての総選挙を迎える。短期決戦だが、一瀉千里(いっしゃせんり)の戦いで政権選択選挙を勝ち抜く。公明党はコロナ対策や経済再生、子育て・教育支援、防災・減災対策、政治改革などの具体的公約をしっかり有権者に訴えていく。岸田内閣のもと、コロナ禍を克服し、力強い日本の再生に全力を挙げる。

共産党県委員会 植本完治委員長

 総選挙に向けた共闘の態勢は整った。わが党は、市民と野党が協力して政権交代、野党連合政権を実現し、新しい日本の政治を切り開く。最大の争点は「自公政治からのチェンジ」。(1)新自由主義を終わらせ、いのちと暮らしを大切にする(2)気候危機の打開(3)ジェンダー平等(4)憲法を生かした平和外交への転換―を掲げて戦う。

日本維新の会県組織 片山虎之助代表

 組閣から10日での解散、衆院議員の任期満了をまたいでの選挙と異例ずくめである。岸田総理の所信表明演説に「改革」の言葉はなく、成長を取り戻すという覚悟もうかがえなかった。衆院選の最大の争点は、日本の再生に向けて真の「改革」をやるかやらないかだ。未来を切り開く「日本大改革プラン」を掲げて全力で戦い抜く。

社民党県連 宮田好夫代表

 岸田新内閣は「国民との丁寧な対話」を掲げるが、格差拡大、政治の私物化など、安倍・菅政権の「負の遺産」を問うことなく解散した。憲法を生かし、コロナ禍で苦しむ国民のいのちと暮らしを優先する政治こそ求められている。社民党は4野党と市民連合との共通政策合意の下、「生存のための政権交代」へ全力を挙げる。

(2021年10月14日 22時30分 更新)

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