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衆院選「決戦の構図」(下)岡山4、5区、広島7区

街頭演説で支持を呼び掛ける立候補予定者=9日、倉敷市内(画像の一部を加工しています)
街頭演説で支持を呼び掛ける立候補予定者=9日、倉敷市内(画像の一部を加工しています)

岡山4区 自立現職一騎打ち


 13日に共産が新人の擁立を取り下げ、「野党共闘」で立民支援に回ると表明したことで構図が一変。過去5回にわたって対決してきた自民現職と立民の比例現職による初の一騎打ちとなる。これまでは自民現職の3勝2敗。与野党の威信をかけた激戦が予想される。

 5選を目指す自民現職の橋本岳氏は、小選挙区で3連勝中。小学校区単位の後援会を軸に企業・団体、党県議、保守系倉敷市議らを基盤に戦う。3日に開いた後援会の会合では、厚生労働副大臣として新型コロナウイルスの初動対応に当たった実績を踏まえ、「相手候補とはほぼ横一線で、決して安心できる状況ではない。コロナ対策を進めるため5期目をやらせてほしい」と支援を求めた。

 2017年の前回は希望の党から出馬し、比例復活した柚木道義氏は、国民民主党や無所属を経て立民に合流。小選挙区での議席獲得を期し、6選に挑む。3日の決起集会では「自民党は市民の声を聞いていない。再び政権交代を実現し、今度こそ期待に応える」と対決姿勢を鮮明にし、コロナ病床確保や大学生の学費減免といった政策を訴えた。連合岡山から推薦を受け、支持拡大を図る。

岡山5区 自立共三つどもえ


 菅内閣で官房長官を務めた自民現職と立民、共産の新人による三つどもえの構図。立民は当初の公認予定者の離党を受け、2000、03年に岡山5区から出馬した元参院議員を9月に入って擁立、共産は3回連続で同じ候補を立て、知名度の高い現職に挑む。

 7選を目指す自民現職の加藤勝信氏は、政権中枢で新型コロナウイルス対応などに当たった実績を強調。各地域に張り巡らせた後援会組織を基盤に支持を固める。9日の岡山市内の会合では「バトンをつないだ岸田新政権の政策を着実に前進させる」と訴えた。

 立民新人のはたともこ氏は、PCR検査体制の拡充や保健所の機能強化を主張して政府の新型コロナ対策を批判。10日に新見市内の国道沿いでマイクを握り「自公政権に終止符を打ち、国民目線の政治に改める」と対決姿勢を強める。連合岡山からの推薦を見込む。

 共産新人の美見芳明氏は、街頭演説を1日10~20回重ねて知名度アップに努める。10日は新見市内の商業施設前で「共産が躍進してこそ国民の思いが届く」とアピール。1月に発効した核兵器禁止条約の批准や改憲反対、消費税引き下げを軸に支持拡大を図る。

広島7区 現職に3新人挑む


 4期目を狙う自民現職、次点で落選した前回に続く挑戦となる立民の新人、共産、無所属の新人が立候補を表明している。

 デジタル副大臣に就任した自民現職の小林史明氏は、公務のため事務所開きが19日の公示直前となり、あいさつ回りを急ぐ。岸田首相が掲げる「デジタル田園都市国家構想」に触れつつ「都市の利便性、地方の豊かさを感じながら生活できる社会を」との訴えを展開。公明の協力も受ける。

 立民新人の佐藤広典氏は、元東京都議で連合広島が推薦。傘下の労組を通じて浸透を図るほか、街頭から無党派層への支持拡大に努める。2日の事務所開きでは「消費税5%へ減税し生活の負担を減らす」とし、参院選広島選挙区の買収事件を踏まえ「金権政治を一掃する」と述べた。

 共産新人で元福山市議の村井明美氏は、新型コロナウイルス対策として医療従事者の待遇改善、診療報酬引き上げを掲げる。「温室効果ガスの排出ゼロ、ジェンダー平等を実現し、憲法9条を守る」と主張。既に約700回を数えた街頭演説は、投開票日までに千回以上を目標とする。

 無所属新人で経営コンサルタント会社代表の橋本加代氏は「公立学校のレベル向上」などを訴える。

 ◇

立候補予定者

【岡山4区】
橋本  岳47 自現(4)
柚木 道義49 立現(5)

【岡山5区】
加藤 勝信65 自現(6)
はたともこ55 立新
美見 芳明64 共新

【広島7区】
小林 史明38 自現(3)
佐藤 広典45 立新
村井 明美73 共新
橋本 加代48 無新

【注】名前(敬称略)、年齢、所属政党、現元新の別、かっこ内は当選回数。並べ方は衆院勢力順。

(2021年10月14日 07時53分 更新)

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