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秋野さん絵本原画展、6日に開幕 西粟倉、力強くネパール民話表現

秋野さんが描いた絵本「プンク マインチャ」の一場面
秋野さんが描いた絵本「プンク マインチャ」の一場面
秋野亥左牟さんと妻の和子さん=2003年
秋野亥左牟さんと妻の和子さん=2003年
 岡山県西粟倉村影石のあわくら会館は6日から、画家秋野亥左牟(いさむ)さん(1935~2011年)がネパールの民話を描いた絵本「プンク マインチャ」の原画展を開く。虐げられてきた少女が神獣の加護を受ける物語を力強く表現し、神話的、民族的な世界観を感じさせる。31日まで。

 秋野さんは東京芸大を中退し、1962年にインドに移住。ネパールやモロッコ、アメリカなど各地を巡り、沖縄では漁師生活も送りながら絵画や絵本原画の制作に取り組んだ。福山市や兵庫県でも暮らした。「プンク マインチャ」(68年刊)で世界絵本原画展金牌(きんぱい)を受賞し、代表作の一つとなっている。

 原画は15点を展示。キツネとヤギの頭を持つ神獣、少女「プンク マインチャ」ともう1人の少女「チャンパ」、雄大な自然などを岩絵の具で大胆に描いている。チベット民話の「石のししのものがたり」、アメリカ先住民の民話「とうもろこしおばあさん」、同じく先住民の詩を紹介した「おれは歌だ おれはここを歩く」などの絵本も並べる。

 10、17、24日の午前11時、秋野作品の読み聞かせを行う。31日午後1時半からは、国立民族学博物館の工藤さくら外来研究員のギャラリートーク「プンクの生まれた場所ネパール」を開催。秋野さんの妻で作家の和子さんとの対談も予定している。

 あわくら会館は「神々と人が交わる世界を描き出した作品世界、作家の魂が宿る原画を堪能してほしい」としている。

 入場無料。時間は午前10時~午後6時。問い合わせは会館(0868―79―2116)。

(2021年10月05日 11時04分 更新)

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