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まん延防止解除後 初の週末 県内の観光地や商業施設にぎわう

岡山県のまん延防止等重点措置解除後、初の週末を迎え、家族連れらが行き交う倉敷市美観地区=2日午後1時9分
岡山県のまん延防止等重点措置解除後、初の週末を迎え、家族連れらが行き交う倉敷市美観地区=2日午後1時9分
多くの観光客らの姿が見られたJR岡山駅の新幹線上りホーム=2日午前9時57分
多くの観光客らの姿が見られたJR岡山駅の新幹線上りホーム=2日午前9時57分
岡山市の後楽園で散策を楽しむ入園者=2日午後3時34分
岡山市の後楽園で散策を楽しむ入園者=2日午後3時34分
 岡山県に適用されていた新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が先月末で解除されて初の週末となった2日、県内の観光地や商業施設には多くの人が繰り出し、各地でにぎわいが見られた。ただ、関係者からは「感染拡大前にはほど遠い」との声が聞かれ、感染再拡大の懸念も根強い中、コロナ禍で受けた打撃からの回復は容易ではない。

 県内最大の観光地・倉敷市美観地区では、家族連れや若者グループが食べ歩きや写真撮影を楽しんだ。緊急事態宣言が解除された兵庫県から家族4人で訪れた会社員男性(55)は「ワクチンを2回接種した安心感もあり、少し遠出してみようと来てみた」と笑顔で話した。

 JR岡山駅の新幹線ホームも上下ともにスーツケースを持った利用客が行き交った。名古屋市のテーマパークに小学生の息子を連れて行くという会社員女性(43)=岡山県早島町=は「人とは極力関わらないなど感染対策を取りながら、我慢してきた旅行を楽しみたい」と語った。

 真庭市・湯原温泉街では、24時間無料の露天風呂「砂湯」の利用が1日から再開。湯原観光協会には再開前から連日20件前後の問い合わせがあり、この日は日中、常時10人前後がのんびりと湯に漬かった。

 湯原町旅館協同組合の高橋忠孝代表理事(53)が経営する旅館も今月はほぼ満室状態に。「お客がどれだけ戻るか不安があったが、11月の予約も順調」という。1月以降の売り上げがコロナ禍前の3、4割減だっただけに、にぎわい復活に期待を寄せる。

 とはいえ、本来なら書き入れ時の秋の観光シーズンとあって、倉敷市美観地区で土産物店を営む男性(70)は「解除前より人通りは増えたが、それでもコロナ前の2、3割程度。もう少し多くなると期待していたのだが…」。

 8月7日から休園し今月1日に営業を再開したばかりの後楽園(岡山市)も次々と観光客を迎えたが、園事務所によると、この日の入園者は約860人。コロナ禍前の同時期と比べて半分以下にとどまった。

 NTTドコモがまとめた2日午後3時時点の人出は、感染拡大前(昨年1月18日~2月14日)と比べてJR岡山駅周辺が27・4%、岡山市・表町周辺が6・3%、倉敷駅周辺が21・6%それぞれ減少。一方、前週日曜の9月26日からは表町が8・8ポイント、岡山駅が2・6ポイント、倉敷駅が7・8ポイントそれぞれ増えた。

 客足が戻りつつある各施設だが、コロナ対策は継続している。地下休憩スペースの利用や食料品売り場での試食販売を1日から再開した天満屋岡山店(岡山市北区表町)は、二酸化炭素の濃度測定機を設置しており、「混雑すれば入場制限できるような体制を引き続き取っていく」。岡山高島屋(同本町)の担当者も「気を緩めず、感染対策を徹底しながらお客さまが安心して買い物できるよう努める」とした。

(2021年10月02日 19時45分 更新)

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