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岡山市長選 立候補者アンケート(中) まちづくり、人口減対策など

(左から届け出順に)浦上雅彦氏と大森雅夫氏
(左から届け出順に)浦上雅彦氏と大森雅夫氏

政令市移行12年が経過し、県都としてのまちづくりをどう進めますか。


浦上雅彦氏 岡山市は「平成の大合併」で御津、建部、瀬戸、灘崎の旧4町が編入してくれたおかげで、12年前、政令市に昇格できました。この歴史を決して忘れてはなりません。編入した地域はもちろんのこと、その他の市内周辺部についても切り捨てにならないよう、全ての地域に光が当たる市政を展開し、全国の政令市に負けない魅力あるまち・岡山をつくります。岡山市民ファーストの視点を持って全ての世代に愛情を注いでまいります。

大森雅夫氏 岡山市は日本を代表する20都市の一つとして、中四国地方と都市圏域をけん引する役割があり、充実した権限等の下、各分野で積極的に施策を展開しています。人口は2020年で72万5千人となり10年から約1万5千人増加し、市内総生産も増加しています。民間の「幸福度ランキング(政令市中)」では、16年12位、18年11位、20年5位と着実に順位を上げています。今後も都市の総合力を高めていきます。

東京一極集中が進む中、地方の人口減対策をどう考えますか。


浦上雅彦氏 岡山は天候に恵まれ、交通の要衝でもあることから国内有数のロケーションとして大変人気があります。進出を希望する企業も少なくありません。ただ、開発が厳しく制限される農地など市街化調整区域しか残っておらず、他自治体へ逃げる事例が散見されます。土地利用のルールを見直して商業施設などを呼び込み、住宅を増やして人口増につなげます。岡山の素晴らしさを全国に発信し、東京一極集中の是正や地方分権も力強く訴えます。

大森雅夫氏 まずは、人を呼び込み、住み続けたいと思える都市づくりが必要です。そのため、企業誘致や創業支援等の産業振興や、魅力あるまちづくり、子育て・教育の充実、防災・減災等に取り組みます。また、今年6月には就職支援に重点を置いた「おかやまぐらし相談センター」を東京と大阪に開設しています。なお、当面、東京一極集中の是正に向け、経済界とともに、雇用の流動化やITを活用したテレワークの推進等に取り組みます。

新型コロナで打撃を受ける観光を、収束後にどう振興しますか。


浦上雅彦氏 市長自らが営業本部長を務め、岡山の魅力と安全性を全国、全世界にアピールします。目に見える観光事業者だけの問題ではなく、観光客が途絶えたその影でさまざまな業種も大打撃を受けています。観光は世界から地域に資金を集めて振りまくポンプのような存在です。コロナ収束後、その循環を取り戻す必要があります。岡山市だけでなく広域連携で観光の人流を取り戻す施策を打ち出し、新しい観光資源を発掘する努力も惜しみません。

大森雅夫氏 収束後は抑えられていた観光意欲が大幅に高まることが期待され、国の需要喚起策等を確認しつつ、収束時期を的確に捉えて観光誘客の取り組みを加速化します。来年度開催予定の岡山デスティネーションキャンペーンや瀬戸内国際芸術祭、岡山芸術交流等の大規模イベントとの連携や、来年リニューアルオープンする岡山城や日本遺産等の固有の歴史文化資源をいかした観光コンテンツの開発と活用、効果的な情報発信等を実施します。

市内の公共交通網の現状と課題を踏まえ、何をすべきですか。


浦上雅彦氏 渋滞は市民のストレスです。市内全域を対象に調査を進めて渋滞の原因を突き止め、必要箇所に右折レーンを増設するなどして効率的に改善していきます。また、市の中心部、周辺部を問わず、全ての市民の暮らしの質を向上させる公共交通機関の路線再編・再構築を目指します。市の担当部局として「岡山市交通局」(仮称)を新設し、公共交通改革を積極的に進めていきます。合わせて脱炭素社会の速やかな実現にも取り組みます。

大森雅夫氏 人口減少・高齢化が進展し公共交通の重要性が高まる中、路線バスは利用者の大幅な減少により路線維持が困難となるなど、その対策が急務となっています。このため、路線バスの利便性向上と経営の安定化を図るため、路線再編、運賃適正化、高齢者・障害者の運賃割引の3項目に取り組んでおり、10月から運賃割引を実施します。また、公共交通の利用が不便な地域では、日常生活に必要な移動手段として、生活交通の確保を進めます。

(2021年09月23日 07時58分 更新)

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