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岡山大病院 イベルメクチン治験 コロナ治療薬として期待

岡山大病院
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 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、新型コロナウイルスの治療薬として期待される抗寄生虫薬「イベルメクチン」の臨床試験(治験)を進めている。10月末までに陽性者5人に実施し、治療効果を確認。治験の依頼をした北里大病院(相模原市)に結果を送る。

 2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授が開発に携わった経口薬。疥癬(かいせん)などの治療薬として使われている。海外の研究でコロナの増殖を抑える効果が報告されているが、そのメカニズムなど不明な点がある。

 治験の対象者は、コロナのPCR検査で陽性となった体重40キロ以上の成人。無症状または軽症の感染者で自宅か宿泊施設で療養していることなども条件となる。

 協力者は、同大病院に少なくとも7日間入院。初日にイベルメクチンか偽薬を服用し、2日に1回のPCR検査や医師の診察を受け、隔離解除の基準(発症から10日間など)を満たせば退院する。その後、通院して服薬から15日目の症状を確認する。

 岡山大病院で治験を担当するのは総合内科・総合診療科。萩谷英大准教授(感染症専門医)は「コロナの治療薬として、外来で処方できる内服薬はまだない。厳重な管理下で治験に協力したい」と話している。

 イベルメクチンの治験は、北里大病院などが昨年9月から実施。岡山大病院には6月に協力依頼があった。

(2021年09月19日 06時03分 更新)

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