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高橋秀さんにイタリア勲章授与 倉敷で叙勲式 「真っすぐ進む」

勲章を授与され、スタラーチェ大使と記念撮影に応じる高橋さん(左)
勲章を授与され、スタラーチェ大使と記念撮影に応じる高橋さん(左)
 イタリアで40年余り活動した美術家高橋秀さん(91)=倉敷市=に17日、同国政府から「イタリアの星勲章コメンダトーレ章」が授与された。高橋さんは「(同国で)人生観とアートの深さを学んだ。勲章のおかげで、それがよみがえった」と喜びを語った。

 叙勲式が倉敷アイビースクエア(同市本町)であり、高橋さんは妻の藤田桜さん(96)と共に出席。ジョルジョ・スタラーチェ駐日大使が「ローマで数多くの絵画展を開催し、イタリアと日本の絆を一層強くした」と叙勲理由を説明し、記章を首に掛けた。

 高橋さんは「おおらかで強靱(きょうじん)な人間性に加え、アートは個人を尊重しなければ成り立たないことを教えてもらった」とし、今後の目標について「これからも方向転換はしない。このまま真っすぐ進む」とほほ笑んだ。

 同勲章は1947年設立の「イタリア連帯の星勲章」が前身。芸術や経済などの分野で、国の発展や他国との友好、協力の推進に功績のあった個人に授与される。

 福山市出身の高橋さんは63年にローマへ渡り、独自の抽象表現を確立。生命の根源・エロスの画家と評価され、93年にはローマ国立近代美術館で日本人初となる個展を開いた。倉敷芸術科学大の教授を務めた縁で2004年に帰国し、倉敷市に自宅アトリエを構えた。昨年には日本の文化功労者に選ばれた。

(2021年09月17日 20時22分 更新)

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