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【記者が行く】コロナ緊急宣言 効果「実感ない」46.6%

【記者が行く】コロナ緊急宣言 効果「実感ない」46.6%
【記者が行く】コロナ緊急宣言 効果「実感ない」46.6%
 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、山陽新聞社は岡山、広島県などに発令されている緊急事態宣言(12日まで)に関するアンケート取材を通信アプリLINE(ライン)を通じて行った。宣言の感染対策効果については、60代と70代以上で「実感している」がしていないを上回ったが、50代以下では傾向が逆転し「実感していない」と答えた人の方が多かった。両県では3度目となる宣言に、全体の8割以上が「宣言慣れ」を感じていることも分かった。

 LINEに開設した公式アカウント「記者が行く」の登録者を対象に3~5日に実施。岡山県内を中心に10代~70代以上の計365人が回答を寄せた。

 宣言の効果をどの程度実感しているか聞いたところ、「あまり」「まったく」を合わせて「実感していない」とした回答者が全体の46・6%に上ったのに対し、「大いに/ある程度実感している」は計33・4%だった。30代以上の回答を年代別に見ると、70代では「実感している」が43・8%を占めて「実感していない」(31・3%)を上回ったが、30代は「実感していない」が80・0%に達するなど、若い世代ほど実感の割合が低かった。

 理由ははっきりしないが、ワクチン未接種者が多く、感染への不安が上の世代よりも強くなっていることも影響しているとみられる。宣言期間中に東京五輪・パラリンピックが開催されたことを引き合いに、「政府は本気で抑え込むつもりがあるのか疑わしい」(岡山市、30代女性会社員)との意見もあった。

 宣言慣れについては、「大いに」「ある程度」を合わせて「ある」との回答が全体の85・7%に達した。

 アンケート取材によると、回答者の67・7%は2回のワクチン接種を完了していた。未接種は18・4%いたが、大半は「順番待ちでまだ打てない」「予約がなかなか取れず、未接種」などとし、国からのワクチン供給不足もあって打ちたくても打てない状況にあった。副反応への懸念などから「打つつもりはない」とした回答者は4・7%だった。

 ワクチン接種が進む中、半年後の国内の感染状況がどうなっているか四つの選択肢から選んでもらう質問では、「改善している」が30・1%となり、同じ質問をした7月後半時点(19・1%)から10ポイント余り増えた。「悪化している」は18・1%(7月40・8%)へと減ったものの、「変わらない」が45・5%(同32・1%)と最多を占め、多くの人が感染収束を思い描けていない現状があらためて浮き彫りになった。

 ワクチン接種後の生活の変化に関しては、「接種前と同じく、なるべく人混みを避けるなど予防策を続けている」(倉敷市、60代男性)との声が目立った。一方で、自粛生活が長引いていることを受け、「接種した人は行動制限を解除しないと経済が回らない」(岡山市、60歳会社員)とワクチン接種を前提に自粛の緩和を求める要望も複数寄せられた。

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(2021年09月08日 05時00分 更新)

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