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公共冷蔵庫 フードギフト利用して 商品を金券で寄付する新制度

加盟店のレジに置いてあるフードギフト用のチケット
加盟店のレジに置いてあるフードギフト用のチケット
公共冷蔵庫 フードギフト利用して 商品を金券で寄付する新制度
 個人や企業から寄せられた食料品や日用品を、困窮する子育て世帯や学生らに無償提供する岡山市北区北長瀬表町の「北長瀬コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」に、新たな寄付の仕組みが加わった。加盟店で購入した商品を金券に換えて贈る「フードギフト」。支援の裾野を広げる狙いで、運営法人が利用を呼び掛けている。

 フードギフトは、取り組みに賛同した加盟店で提供者が寄付したい商品の代金を支払うと、金券となるチケット(縦5センチ、横17センチ)が発行される。チケットは運営する一般社団法人「北長瀬エリアマネジメント」(同市北区表町)が定期的に回収し、公共冷蔵庫とする複合商業施設・ブランチ岡山北長瀬内の倉庫に置く。利用者がチケットを持参して来店した際、店側が商品と交換する仕組みだ。

 第1弾として、8月17日から同施設内の飲食店3店舗が加盟店に登録し、ステッカーを店頭に貼り出した。寄付できるのはカレーライスやピザ、パンなど。店内での飲食やテークアウトで対応する。

 これまでは提供者が公共冷蔵庫に寄付品を持ち込んでいた。新たな仕組みを加えることで、「提供者は店で追加注文するように手軽に寄付できるし、衛生面から提供が難しかった肉や魚もレパートリーに盛り込める」と企画した。

 加盟店となり、カレー150食分のチケットも寄付したインド料理店のオーナー、アチャーリヤ・プレム・プラサドさん(43)は「温かい料理を準備して待っています。気軽に立ち寄って」とメッセージを送る。

 同法人の石原達也代表理事は「まずはブランチ周辺で加盟店を増やしたい」と話し、利用者支援の充実と提供者の拡大を目指す。

 問い合わせは北長瀬エリアマネジメント(086―236―7458)。

 公共冷蔵庫 2020年11月、正式に運用を開始。国内での本格的な取り組みは初という。「児童扶養手当」「就学援助」を受けている家庭や学生が対象で、24時間いつでも人目を気にせずに食料品などを無料で受け取れる。8月末現在、416世帯が登録し1日平均約70世帯が利用する。提供者は644人・62団体。1日平均約600点が届くが、確保できる物資の量は十分ではないとしている。

(2021年09月05日 09時12分 更新)

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