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赤穂線・観光列車で備前に来て 7~9月運行、土ひねりなど企画

窓向きのカウンターを備えた観光列車
窓向きのカウンターを備えた観光列車
日生沖のクルージングを楽しむ参加者
日生沖のクルージングを楽しむ参加者
伊部駅に到着した観光列車
伊部駅に到着した観光列車
 来夏の大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けて、JR西日本が赤穂線に観光列車を走らせるプレ事業が始まった。7~9月の計9日間、窓向きのカウンター席や喫茶コーナーを備えた列車を運行。これに合わせて備前市は土ひねり体験やクルージングを企画するなど地元観光をPRする。

 列車は定員51人の2両編成。完全予約制で岡山―日生間を1日1往復する。カウンター席のほか、牛窓カフェ(瀬戸内市)によるジュースや弁当の販売コーナーを備える。“日本刀の聖地”の長船地区を経由することから備前焼製の短刀なども展示している。

 7月31日には鉄道ファンや家族連れら40人ほどが乗車した。日生駅で降りた客は岡山市出身の工業デザイナー水戸岡鋭治氏が監修したクルーズ船に乗り換え、約1時間かけて日生諸島周辺を巡った。

 夏の陽光に照らされた海には緑の島々やカキいかだが浮かぶ。乗客はガイドから、キリシタン流刑地となった鶴島、江戸期に偽金が造られていたという大多府島、国立ハンセン病療養所がある長島などのエピソードを聞きながら遊覧した。

 3人の孫と参加した備前市の自営業女性(64)は「風が爽やかで気持ちよかった。島が浮かぶ海の景色もきれい」と話していた。

 列車の運行日は伊部、長船駅でも下車できる。伊部駅では乗客向けに市がガイドを通じて備前焼の工房や国史跡・伊部南大窯跡を案内するほか、旧閑谷学校までシャトルバスを走らせる。いずれも無料。備前焼伝統産業会館では作家を講師に土ひねり体験を行う。また瀬戸内市の備前長船刀剣博物館では国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛=さんちょうもう)」の特別展が開かれており、同市が長船駅と無料シャトルバスで結ぶ。

 備前市産業観光課は「駅改札に消毒液を置き、移動中には密を避けるなど新型コロナウイルス対策を徹底し、来夏のDC本番に備えたい」としている。

 DCは岡山県やJRなど官民団体が主催。7月1日~9月30日のプレ事業ではアート展や果物狩りなど多彩なイベントを県内各地で繰り広げる。

(2021年08月03日 05時01分 更新)

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