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笠岡・海辺の廃校舎がアトリエに 旧大島東小 ものづくり作家ら集う

木造校舎にあった保健室を活用した作業場。財布などの縫製を行っている
木造校舎にあった保健室を活用した作業場。財布などの縫製を行っている
海を望む廃校舎を活用し、施設をオープンした南さん(右)ら
海を望む廃校舎を活用し、施設をオープンした南さん(右)ら
 2018年春に廃校した笠岡市立大島東小(同市大島中)が、ものづくり作家らが集うシェアアトリエに生まれ変わった。緑に囲まれた旧校舎からは瀬戸内海が望め、豊かな自然の中で創作に打ち込める。運営するNPO法人は「多彩な分野のクリエーターが集まる芸術文化の発信拠点に」と入居者を募っている。

 同小が廃校になることを知った木工家具職人の南智之さん(51)=同市=と、革や布製品を手掛ける藤本進司さん(31)=同市=が、地元の住民組織や市に働き掛け、約2年かけて実現した。

 約9千平方メートルの敷地にある木造2階の2棟と鉄筋コンクリート3階の校舎、木造平屋の旧大島東幼稚園舎を一部改装し、雰囲気を残すため棚や木の床はそのまま生かした。入居者らでつくるNPO法人・海の校舎大島東小が市から賃借し、「シェアアトリエ海の校舎」と名付けた。

 今年5月、帽子メーカーやデザイナー、建築士など6事業者が入居し、工房や商品展示場所、オフィスとして利用を始めた。市内にあった工房を移し、NPOの代表理事も務める南さんは「入居者の雑談からアイデアが生まれるなど良い影響が出ている。さまざまな分野の人が集まれば、さらに面白い施設になる」と期待する。

 商業撮影や展示イベントなど短期間の利用も可。10室ほどの空きスペースがあり、広さは30~82平方メートルで月1万5750~5万5千円(光熱費、インターネット込み)。旅先で働く「ワーケーション」用の共有オフィスや若者向けの安価な部屋を設ける計画もある。詳細は「海の校舎」で検索できる同NPOのホームページで。

(2021年07月31日 16時24分 更新)

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