山陽新聞デジタル|さんデジ

備前の怪異伝説を紹介 歴史民俗資料館で企画展

あまり知られていない怪異伝説を紹介した企画展
あまり知られていない怪異伝説を紹介した企画展
 備前市歴史民俗資料館(同市東片上)で、市内の怪異伝説を紹介する企画展「呪・祟・忌・祈―消えゆく伝承」が開かれている。江戸期の干拓事業で犠牲となった女性が化けて出るという池など、逸話の残る七つのスポットを写真や文献で取り上げている。

 池は同市日生町寒河の「化女谷(けじょだに)池」。岡山市の沖新田干拓で潮止め工事が難航した際、人柱となった女性が同池近くの荒神様によく参拝していたことから、死後に化けて出るようになったという悲話を紹介している。

 元禄時代に書かれた「本朝故事因縁集」からは、1678(延宝6)年に備前市のエリアで起きた伝承を引用した。大勢の住民が邪心を封じ込めた大瓶を開けてしまい、黒煙が噴き出して雷が鳴り、大火災となって16人が亡くなったという話。同館学芸員の山内雄奨さん(24)がその様子をイメージして描いた墨絵も展示している。

 ほかに厳島神社(廿日市市)の建築候補ともなったという鹿久居島、流罪人を斬首した首切島の言い伝えなどを解説。備前市出身の2人の直木賞作家、柴田錬三郎と藤原審爾の紹介コーナーもある。

 8月29日まで。山内さんは「文献などに残る伝承を集めた。地域に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話している。問い合わせは同館(0869-64-4428)。

(2021年07月30日 18時06分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ