山陽新聞デジタル|さんデジ

眠気覚ましに朝ラーメンいかが? 岡山と倉敷、夜営業からの変更増

黄金色に澄んだ六三ラーメンの「朝煮干ラーメン」
黄金色に澄んだ六三ラーメンの「朝煮干ラーメン」
鬼ぼしの「みそにぼしらあめん」。灰色の“セメント系”スープが癖になる
鬼ぼしの「みそにぼしらあめん」。灰色の“セメント系”スープが癖になる
夜勤明けの人をターゲットに、朝ラーを始めた麺や寛の栂野オーナー(画像の一部を加工しています)
夜勤明けの人をターゲットに、朝ラーを始めた麺や寛の栂野オーナー(画像の一部を加工しています)
 早朝から営業するラーメン店が岡山県内で増えている。ファンの間では「朝ラー」の愛称で親しまれ、寝起きに優しいあっさり系、眠気覚ましのこってり系とバリエーションも豊富。新型コロナウイルス禍で夜の客足が鈍ったことへの対応や、新たな客層の獲得が店側の狙いのようだ。岡山、倉敷市内の話題の店を訪ねた。

 黄金色に透き通るスープは、いりこの風味が豊か。寝起きでも飲み干せるほどすっきりとした味わいだ。岡山市南区西高崎の「煮干専門 六三ラーメン」が午前6時から同10時までの朝の営業時間帯限定で売り出す「朝煮干ラーメン」(580円)。週末には行列ができるほどの人気ぶりという。

 三豊市の店舗の朝ラーに感動した大家稔店長(59)が、同店の理解も得て味を再現し、2019年4月の開店時から提供。いりこは同県の伊吹島産にこだわり、味玉、油あげ、ネギと朝食向けのトッピングが並ぶ。大家店長は「いりこはみそ汁のだしにもなり、日本人の朝食文化に合う。毎日食べても飽きない」と強調する。

 ラーメン愛好家が集う「岡山ラーメン学会」によると、朝ラーを提供する店は2019年春ごろから増え、現在は約20店(6月末時点)。コロナ禍で客足が鈍る夜の営業をやめ、朝に切り替える店が多いという。

 岡山市北区奉還町の「らあめん鬼ぼし」もそのケース。感染者が増えるたび夜の客が減るため、夜間営業をやめ、1月から午前6時~午後3時に店を開けている。

 午前11時まで出す「みそにぼしらあめん」(780円)は朝ラー用に始めた新メニューで、いりこの濃厚なうまみを抽出した灰色の“セメント系”スープが特徴。知り合いの赤磐市のラーメン店から仕入れる甘味のある白みそと縮れ麺がマッチし、一日の始まりにスタミナが付く一杯だ。

 「朝活ブームもあり、夜に比べて売り上げは安定している」と小野悠二オーナー(32)は手応えを語る。

 新たな客層を狙う店もある。倉敷市中島の「麺や寛」は、同市の水島コンビナートで働く夜勤明け男性をターゲットに、2月に平日の開店時間を前倒し。現在は午前8時から営業し、同11時まではラーメン各種を100円割り引く特典も付く。

 鶏ガラスープに中細麺がマッチする「特製鶏中華」(680円)が好評。「朝ラー好きに付いてきたものの、自分はちょっと」という人のために、ごはんとみそ汁に焼きサケが付いた定食も平日のみ用意しており、栂野寛明オーナー(58)は「喫茶店のモーニング感覚で来てほしい」と呼び掛ける。

(2021年07月30日 17時44分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ