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70年に1度 大雨想定の堤防完成 岡山・出石町地区、国交省が発表

岡山市・出石町地区の旭川西岸に国土交通省が整備した堤防
岡山市・出石町地区の旭川西岸に国土交通省が整備した堤防
70年に1度 大雨想定の堤防完成 岡山・出石町地区、国交省が発表
 国土交通省岡山河川事務所は29日、岡山市北区出石町地区の旭川西岸で整備を進めていた堤防が完成したと発表した。70年に1度の大雨を想定し、浸水の恐れがある区間で進めている治水事業の第1弾。出石町地区の堤防整備は岡山市との連携事業として実施しており、今後、水辺のにぎわい創出を進める。

 新たに整備した堤防は、後楽園の対岸に当たる約100メートル区間で、2019年12月に着工。もともと家屋などが建っていた河川敷周辺の用地を買収し、土地を3~4メートル程度かさ上げして整備した。用地の費用を含めた事業費は約10億円。

 同事務所によると、この区間は70年に1度の大雨で氾濫し、浸水被害が最大で117ヘクタール、2781戸に及ぶと想定されていた。堤防の完成によって、上流のダムでの流量調整などと組み合わせれば被害をゼロにできるとしている。

 同事務所は13年、旭川の国管理区間(岡山市北区牟佐以南)と百間川の計30・4キロを対象に河川整備計画を策定。浸水の危険度が高い計9キロ区間で6カ所の築堤を掲げており、人口が集積し、より大きな被害が想定される出石町地区を皮切りに整備を進めていた。

 同事務所工務課は「各地で豪雨災害が頻発する中、堤防の完成は住民の安心安全につながる。他の箇所も速やかに整備していきたい」としている。

 出石町地区の堤防整備を巡っては、岡山市と連携して周辺のにぎわいづくりや回遊性の向上に役立てたい考え。同事務所は遊歩道を整備し、市は堤防上部のスペースを拡幅しており、今後、市がオープンカフェを設置するという。

(2021年07月29日 20時56分 更新)

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