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江戸から明治の薬に焦点 津山洋学資料館で企画展

薬を調合する「薬研」や薬箱などが並ぶ会場
薬を調合する「薬研」や薬箱などが並ぶ会場
 江戸時代から明治時代の薬にスポットを当てた企画展「あれも薬 これも薬」が、津山市西新町の津山洋学資料館で開かれている。津山藩医らが行った中国やオランダから伝えられた薬の研究に関する資料や当時の診断書、関連する道具など約40点が並び、来場者の興味を引いている。

 漢方薬を調合するため素材を砕いたりすりつぶしたりした「薬研(やげん)」や、往診用の薬箱、薬棚などを展示。津山藩医・宇田川榕菴(ようあん)と養父・玄真が著し、西洋の薬の製法や効能などを記した「和蘭薬鏡」、津山藩主松平家の姫を治療した際に処方した薬と症状の経過を記録した診断書といった資料もある。

 人魚やミイラが薬になるとしている江戸時代の古文書も紹介。市販薬の流通が広がったという明治時代のものでは、美咲町出身のジャーナリストで実業家の岸田吟香(1833~1905年)が販売して財をなした日本初の液体目薬「精〓水(せいきすい)」の瓶、津山市内にあった薬局の看板などを並べた。

 近都兼司学芸員は「薬は昔から人々の生活に根付いたもの。現代にも通ずる成分の薬もあれば、今の人が驚くような材料のものもある。当時の薬文化に関心を持ってもらえたら」と話している。

 11月7日まで。午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。入館料は一般300円、65歳以上と高校・大学生200円。問い合わせは津山洋学資料館(0868―23―3324)。

〓は金ヘンに奇

(2021年07月24日 20時23分 更新)

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