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【記者が行く】コロナ下の東京五輪 安全な大会「できない」67%

【記者が行く】コロナ下の東京五輪 安全な大会「できない」67%
 新型コロナウイルス禍が続く中での開催となった今回の東京オリンピックについて、山陽新聞社は通信アプリのLINE(ライン)を使ってアンケート取材を行った。政府がこれまで繰り返し強調してきた「安全安心な大会」が実現できると思うか尋ねたところ、67・6%は「できない」と回答。大会によってコロナの感染拡大につながるとの懸念や不安が多く寄せられた。五輪への関心は「ある」が54・6%と過半数を占めた。

 公式アカウント「記者が行く」の登録者を対象に、18日から21日まで実施。岡山県内在住者を中心に、10代~70代以上の計346人から回答を得た。

 菅義偉首相らが訴えてきた安心安全な五輪だが、「実現できる」との回答は9・5%にとどまった。

 五輪への関心度を年代別に見ると、最も高かった70代以上では67・7%に達し、60、50、20代でも「関心がある」との回答が半数を超えた。30代と40代では逆に「関心がない」が過半数となった。

 自由記述欄には「選手は待ちに待った五輪だろうが、コロナ禍での開催にはどうしても納得できない。感染拡大の原因になるのではと不安」(倉敷市、50代主婦)といった大会後の感染の広がりを心配する声が目立った。自粛生活が続く中での五輪に、「子供たちの行事が縮小、延期、中止となっているのに心から開催を喜べない」(岡山市、40代女性パート販売員)との意見もあった。

 半年後の国内の感染状況がどうなっていると思うか尋ねた質問では、「改善している」は19・1%となり、前回同じ質問を行った時点(5月30日~6月2日)の52・6%から激減した。感染拡大への不安に加え、ワクチンの供給不足から各地で接種予約の受け付け停止が相次いでいることが影響したとみられる。「悪化している」との回答は4・6%から今回は40・8%に急増した。

 ほとんどが無観客となる五輪の観戦・応援スタイルについても聞いた。最も多かったのは「家で家族と一緒に」で38・2%。以下、「ニュースなどで結果を確認する」(29・5%)、「家で1人で」(13・3%)が続いた。回答者の中には「本当は東京で応援したり、ボランティアで参加したりしたかったが、行ったつもりでテレビを新しくした」(倉敷市、50代女性医療従事者)という人も。

 注目している選手では、病気を克服して出場する競泳女子の池江璃花子選手をはじめ、女子マラソンの前田穂南選手、女子1万メートルの新谷仁美選手ら岡山勢の名前が挙がった。

(2021年07月23日 05時00分 更新)

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