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米学生が矢掛のまちづくり学ぶ ビデオ会議で矢掛高生に質問

パソコン画面の中の米学生からインタビューを受ける矢掛高生
パソコン画面の中の米学生からインタビューを受ける矢掛高生
矢掛高生が披露した備中神楽。米学生はオンラインで鑑賞した
矢掛高生が披露した備中神楽。米学生はオンラインで鑑賞した
 米国務省の「重要言語奨学金(CLS)プログラム」に基づき岡山大が受け入れている米国の学生が、岡山県矢掛町で課外研修に取り組み、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)を取り入れたまちづくりについて理解を深めた。同町での研修は2年連続。

 CLSプログラムは、安全保障や経済発展の観点から重要な役割を果たす世界15言語の人材育成を狙いに、全米トップクラスの大学・大学院生を各国に派遣する取り組み。岡山大は2019年に国立大で初めて派遣先に選定され、20年から、歴史を生かした観光施策を進める一方、少子高齢化などの課題もある矢掛町を課外研修先に選んでいる。

 課外研修は6月19日、ビデオ会議システムを使って矢掛高(矢掛)と海外をつないで実施。米国学生32人が、矢掛高普通科探求コース1年生中心の24人にインタビューする形式で、矢掛の歴史や生活環境を学んだ。地域で伝承される郷土芸能・備中神楽に取り組む生徒8人は、実際に神楽の演目「大蛇(おろち)退治」を披露した。

 矢掛高1年の生徒(15)は「矢掛の良いところも課題も考えるきっかけになった」、ジョージア工科大2年の学生(20)は「若者が離れないようにすることも持続可能なまちづくりにつながるのでは」と研修を振り返った。

 今年のCLSプログラムは、新型コロナウイルスの影響で昨年同様、全面的にインターネットを使った遠隔授業に。岡山大が、町観光交流推進機構(やかげDMO)の協力を得て、町内を紹介する英語字幕付きの動画を制作して学生に見せるなどの研修を進めた。

 同大によると、プログラムに昨年から参加しているコロラド州立大の学生が、矢掛町をさらに研究したいと、町内への滞在を計画しているという。

 プログラムを担当している岡山大グローバル人材育成院の毛利貴美准教授は「矢掛町の取り組みや抱える課題はSDGsのテーマに深く関係している。将来的な研究や教育の場としてポテンシャルが高い」としている。

(2021年07月13日 20時02分 更新)

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