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医療従事者ら支援 ギター弾き語り 本紙記者 高梁市のコンサート出演

「コロナ禍の収束を信じ、支え合おう」。観客や医療従事者に思いが届くよう心を込めた
「コロナ禍の収束を信じ、支え合おう」。観客や医療従事者に思いが届くよう心を込めた
高梁市役所で開かれた「フライデーヒーリングランチタイムコンサート」=6月25日
高梁市役所で開かれた「フライデーヒーリングランチタイムコンサート」=6月25日
 新型コロナウイルス禍で奮闘する医療従事者や市民に癒やしの時間を届けようと、高梁市が毎月1回、市役所で開いている「フライデーヒーリングランチタイムコンサート」。山陽新聞高梁支局の森田奈々子記者が、6月25日のステージに出演した。きっかけは前回のコンサートの関連取材をした際に掛けられた医療従事者の言葉。「演奏に癒やされた。また仕事を頑張れる」。私にもできることがある―。そう考え、ギターの弾き語りに挑んだ。

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 観客の視線が一気に集まり、緊張でのどはからから。手の汗をズボンで拭い、弦を思い切りはじいた。松任谷由実さんの「やさしさに包まれたなら」。声の震えを必死で抑え、歌い出しに気持ちを“全集中”させた。

 出演を決意したのは、5月28日のコンサートが動画で高梁市内の病院にライブ配信された際、取材した医療関係者の一言だった。父親の影響で中学生からギターに親しみ、高校、大学と軽音楽部に所属していた。街頭でギターの弾き語りライブに挑んだ経験もある。

 コロナ対応の最前線に立つ医療従事者の力になれたらとの思いが日に日に増し、市からの依頼もあり、ペンをギターに持ち替えた。練習場所はうかん常山公園(有漢町有漢)。休日のたびに名物の「石の風車」の下で弦をかき鳴らし、本番に臨んだ。

 予定していたのは全3曲。「コロナ禍の収束を信じ、その日まで思いやりの気持ちで支え合おう」との思いを込め、ユーミンに続いて選んだのが、秦基博さんの「ひまわりの約束」、岡本真夜さんの「TOMORROW」。観客だけでなく、医療従事者の皆さんにも届けたい一心だった。

 アンコールのリクエストは坂本九さんの「上を向いて歩こう」で応えた。入社3年目。高梁支局に着任して9カ月余り。取材を通じてコロナ禍に負けず、このタイトルのように前向きな多くの人に出会えた。一人一人を思い浮かべながら歌ううちに、胸が熱くなった。

 いただいた温かい拍手が大きな力になっている。先が見えない日々が続く中、紙面を通じて地域を元気にしたい。ステージを終えた今、決意を改めて心に刻んだ。

 フライデーヒーリングランチタイムコンサート 高梁市が市役所で昨年12月から最終金曜日の昼休みに開催。市職員や地域おこし協力隊員のほか、一般公募の市民が出演した。5月からは、市職員でつくるプロジェクトチームが会場に来られない人向けに動画投稿サイト・ユーチューブの市公式チャンネルで生配信している。

(2021年07月09日 17時13分 更新)

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