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【記者が行く】防災への意識と対策 防災意識「高まった」8割、西日本豪雨受け

【記者が行く】防災への意識と対策 防災意識「高まった」8割、西日本豪雨受け
【記者が行く】防災への意識と対策 防災意識「高まった」8割、西日本豪雨受け
 西日本豪雨から3年に合わせ、山陽新聞社は「防災への意識と対策」をテーマに、無料通信アプリ・LINE(ライン)によるアンケート取材を行った。岡山県内でも豪雨による甚大な浸水被害が発生したことを受け、8割超が防災意識が高まったと回答。7割近くが家庭での食料確保や避難場所の確認など、何らかの対策を講じていることが分かった。備えの必要性を理解しつつ、具体的な行動に移せていないといった意見もあった。

 アンケートは公式アカウント「記者が行く」の登録者を対象に6月25~30日に実施。10代~70代以上の229人が回答した。

 2018年7月の豪雨以後、防災意識の変化を問うた。「大いに高まった」と答えた人は24・0%。「ある程度高まった」(57・2%)と合わせ、81・2%に上った。「あまり変わらない」は16・2%、「全く変わらない」は2・6%だった。

 自然災害に対する備えについては、68・1%が行っていると答えた。具体的な対策(複数回答)では「(食料の確保など)家庭内での一定の備え」(73・1%)がトップ。次いで「避難場所の確認」(69・9%)、「ハザードマップでの地域特性の確認」(69・2%)、「非常時の持ち出し袋の用意」(57・1%)―の順。

 意識の高まりを裏付けるように、自由記述欄には「とっさのときにどう動くか頭の中でシミュレーションしている」「豪雨を機に車の給油を小まめにしている」「家族や親戚の連絡先を紙に書いて財布に入れている」「雨雲レーダーや最新の気象情報をチェック」といった独自の対策も寄せられ、日頃から災害を意識した生活を送っている人が目立った。

 備えを行っていない人に理由(複数回答)を尋ねたところ、「どうすれば良いか分からない」が最も多い32・9%。「準備が面倒」(27・4%)、「費用対効果に疑問」(24・7%)―と続いた。

 防災意識が高まったとしながらも、対策を行っていないと答えた人は19・3%いた。自由記述欄には「どの災害をターゲットにしたら良いのか考えている」「豪雨直後は持ち出しグッズを購入したが、今は災害の心配が無さそうで備えを休業」などの意見があり、風化を防ぎ、一人一人が「自分事」と捉え、どう防災行動に結び付けるかが問われているようだ。

 新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、コロナ禍での避難所利用への抵抗も聞いた。「大いに」と「少し」を合わせ、「ある」と答えた人は75・5%。避難所以外に想定する避難先としては、2階以上への垂直避難など「自宅内の安全そうな場所」を選んだ人が最も多かった。

(2021年07月07日 05時00分 更新)

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