山陽新聞デジタル|さんデジ

吉川英治の句碑 武蔵の里に建立 美作で除幕式、功績を継承へ

吉川英治が詠んだ句碑の完成を祝う千原会長(右)と森岩会長
吉川英治が詠んだ句碑の完成を祝う千原会長(右)と森岩会長
 剣豪宮本武蔵を小説で描いた作家吉川英治(1892~1962年)の詠んだ句碑が、武蔵生誕地とされる美作市大原地域の武蔵の里に建立され、27日に除幕式が行われた。

 句は「此(この)百合(ゆり)折るか時鳥(ほととぎす)啼(な)く」。前置きの言葉「讃甘(さのも)ノ谷間百合」とともに彫った。小説を新聞連載していた吉川が37(昭和12)年、大原地域を訪れた帰路でユリを摘んだ経験を踏まえてつづった随筆にユリの絵と手書きの句を載せており、その文字を使った。讃甘は地名。

 句碑は、地域住民らでつくる宮本武蔵顕彰会と武蔵の里大原観光協会が、観光振興や吉川の顕彰を目的に制作。高さは125センチ、幅110センチ、奥行き90センチ。同協会などが管理する鎌坂峠ツツジ園(同市宮本)に、市観光振興協議会の助成を受けて設置した。

 式は約20人で行い、顕彰会の千原一夫会長(69)と観光協会の森岩厚会長(70)らが除幕した。千原会長は「多くの人に訪れてもらい地域を元気にしたい。小説武蔵も改めて読んでほしい」、森岩会長は「武蔵の里を全国に広めた先生の功績を地域の財産として継承していく」と話した。

(2021年06月27日 20時25分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ