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倉敷・藤戸寺で「沙羅双樹」咲く 新型コロナで観賞会は中止に

かれんな白い花を咲かせた藤戸寺のナツツバキ
かれんな白い花を咲かせた藤戸寺のナツツバキ
 源平合戦ゆかりの藤戸寺(倉敷市藤戸町藤戸)で、平家物語でうたわれた「沙羅双樹(さらそうじゅ)」になぞらえられるナツツバキが咲き誇っている。かれんな白い花の見頃に合わせて開催する観賞会は、新型コロナウイルスの影響で2年連続の中止。一般公開を見合わせることになり、同寺は「来年を楽しみに待っていて」と呼び掛ける。

 沙羅は本来、インド原産の常緑樹を指すが、日本では一般的にナツツバキがこの名称で呼ばれる。朝咲いた花が夕方には落ちることから、世の無常を象徴しているとされる。

 1962年ごろ、北村増栄名誉住職(85)が高野山から株分けして持ち帰ったことが始まり。現在は高さ3~6メートルほどの十数本があり、8日ごろから花をつけ始めた。

 観賞会は一般公開の場として客殿を開放し、2019年まで毎年途切れることなく36回開催してきた。妻道子さん(84)は「今年もきれいに咲いたのだが」と残念がる。

 藤戸寺は、藤戸の戦いで源氏を勝利に導いた武将・佐々木盛綱が、源平両軍の戦没者らを供養する法要を行ったと伝えられている。

(2021年06月18日 16時24分 更新)

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