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香川の水田を潤す満濃池の水 水門開放、勢いよく流れ出る

「ゆる抜き」で勢いよく流れ出る満濃池の水
「ゆる抜き」で勢いよく流れ出る満濃池の水
 国内最大級のため池として知られる満濃池(香川県まんのう町、最大貯水量1540万トン)で15日、田植えシーズンに合わせて水門を開く「ゆる抜き」が行われた。香川の夏の風物詩だが、新型コロナウイルス禍で昨年に続いて一般見物客は立ち入り禁止となった。

 満濃池土地改良区の役員らが豊作祈願の神事を行い、正午ちょうどに水門を開放。関係者が見守る中、石造りの樋門(ひもん)から毎秒5トンという大量の水が白いしぶきと激しい音を立ててあふれ出した。同町や丸亀、善通寺市など2市3町へ通じる用水路に流れ込み、稲刈り期の10月上旬まで約3千ヘクタールの水田を潤す。

 同改良区によると、15日現在の貯水率は平年をやや上回る91・5%。国重進理事長は「今年も安定して水が供給できる。この水が地域に豊作をもたらすことを祈っています」と話した。

 満濃池は700年ごろに完成し、弘法大師空海が修築に携わったとも伝えられる。かつては木製の栓「ゆる」で池の取水口を開閉していたが、現在は鉄製の電動ゲートになっている。

(2021年06月15日 20時13分 更新)

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