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「もしサポ岡山」通知実績ゼロ 感染者接触確認、登録伸び悩み

新型コロナの感染拡大防止のため県が導入した「もしサポ岡山」の掲示=県立美術館
新型コロナの感染拡大防止のため県が導入した「もしサポ岡山」の掲示=県立美術館
「もしサポ岡山」通知実績ゼロ 感染者接触確認、登録伸び悩み
 飲食店やイベント会場などの登録施設で新型コロナウイルス感染者と接触した可能性がある場合に通知する岡山県のシステム「もしサポ岡山」について、昨年8月の運用開始から一度も通知実績がないことが11日、分かった。県は通知が必要なケースがなかったためと説明しているが、クラスター(感染者集団)の発生施設はいずれも未登録で、登録の伸び悩みも要因とみられる。

 もしサポは、無料通信アプリ・LINE(ライン)を活用。あらかじめ登録した施設に掲示されたQRコードを利用者がスマートフォンで読み取ってもらうことで利用日時が記録される。その後、同じ時間帯に利用した人に感染が判明し、保健所がクラスターの発生などが懸念されると判断した場合、県からメッセージが届く仕組み。

 通知を受け取った人に速やかに検査や相談を促し、感染拡大を防ぐ狙いで昨年8月12日に導入。飲食店や商業施設のほか、不特定多数が集まる映画館、スポーツジム、屋内外のイベント会場など幅広い活用を想定し、普及を進めてきた。

 県によると、イベント会場を含めた登録施設は5月末現在4254件で、延べ2万2536人がQRコードを読み取ったが、通知はゼロだった。運用開始後、飲食店でのクラスターは25件確認されているが、発生時点では全店が登録していなかったという。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は、通知実績がないことについて「登録施設で不特定多数の感染が疑われるなど通知が必要な事例がなかった」と説明した上で、「システムの有用性を高めるため、周知に力を入れ、登録施設を増やしていきたい」としている。

(2021年06月12日 07時34分 更新)

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