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赤磐・血洗滝神社の祠修復へCF 10月着工向け地元有志ら計画

血洗の滝のほとりにたたずむ老朽化した祠
血洗の滝のほとりにたたずむ老朽化した祠
CFの概要などを確認する実行委メンバー
CFの概要などを確認する実行委メンバー
 素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した剣を洗い、身を清めた伝説が残る「血洗滝神社」(赤磐市是里)。その老朽化した祠(ほこら)の修復に地元住民らが取り組んでいる。伝説ゆかりの地を後世に守り伝え、観光スポットとしてPRするのが狙い。7月中旬にもクラウドファンディング(CF)で資金を募り、10月の工事着手を目指す。

 血洗滝神社は、11メートルの高さを流れ落ちる「血洗の滝」のほとりにあり、旧吉井町の郷土資料集によると1906(明治39)年以前の創建とされる。宗形神社(同市是里)の末社(まっしゃ)に当たり、拝殿は既に取り壊されているが、滝をご神体として祭る祠が今も残っている。

 祠は幅0・8メートル、奥行き1・3メートル、高さ2・5メートルの木造建築。50年ほど前に建て直されたものの、手付かずの状態のため雨漏りで屋根の下地や土台が腐り、崩れ落ちる寸前という。

 そこで宗形神社の氏子や地元住民、建築家ら有志8人が実行委を立ち上げ、修復に乗り出した。まずは祠を解体し、傷みが激しい部分を新しい部材と交換して元通りに組み立てる計画。柱や建具など傷みが少ない部材は滝の水で洗い清めた上で再利用する。さび付いた銅製の屋根は新しく取り換える。

 CFは7月中旬から8月末にかけ、山陽新聞社などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を通じて行う。目標額を250万円に設定し、工事費用に充てる。返礼品は是里地区特産のブドウなどを用意し、地元企業や神社参拝者に寄付を呼び掛ける。

 実行委は5日、宗形神社の社務所に集まり、今後のスケジュールなどを確認した。宗形神社総代長で実行委代表の荒島正弘さん(64)=同市=は「壮大な伝説が残る“パワースポット”のような場所。CFを通じて多くの人に存在を知ってもらい、現地の荘厳な雰囲気を楽しんでほしい」と話している。

(2021年06月10日 16時01分 更新)

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