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井原鉄道の利用者過去最低更新 20年度、2年ぶり最終赤字に

井原鉄道の車両
井原鉄道の車両
井原鉄道の利用者過去最低更新 20年度、2年ぶり最終赤字に
 井原線を運行する井原鉄道(井原市東江原町)は9日、2020年度の業績を発表した。延べ利用客数は前年度比23・6%減の84万5710人。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出控えや休校、在宅勤務の動きなどが影響し、西日本豪雨で設備が被災して約2カ月間運休・部分運休した18年度を下回り、過去最低を更新した。決算でも2年ぶりに最終赤字となった。

 客数の内訳は定期の通勤・通学客が15・2%減の62万6160人。定期外の一般利用者が40・3%減の21万9550人。月別では、緊急事態宣言が全国に発令されていた5月に前年同月比43・8%減と落ち込み、8月に同17・5%減とやや持ち直したものの、その後の感染拡大により再び減少に転じた。

 決算は、鉄道事業の売上高に当たる営業収入が22・4%減の2億5508万円。客数減や定期の払い戻しで運賃収入が約7500万円減った。営業費用は、燃料費の下落で1・5%減の5億579万円。差し引きで2億5071万円の営業損失となった。

 井原線の経営は、運行・運営に関わる費用を同社、車両や線路といったインフラの維持管理費は国や沿線自治体が負担する「上下分離方式」を採用している。インフラに関わる補助金などを加味すると、最終損益は669万円の赤字。

 藤本悌弘社長は「極めて厳しい業績となった。感染収束をにらみ利用促進に努めるとともに、粘り強く経営基盤を構築していきたい」と話している。

(2021年06月09日 19時42分 更新)

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