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麦わら帽子 出番待ち天日干し 笠岡のメーカーで製造最盛期

工場の外で天日干しされる麦わら帽子=笠岡市小平井
工場の外で天日干しされる麦わら帽子=笠岡市小平井
 本格的な夏の到来を控え、笠岡市の帽子メーカーで麦わら帽子作りが最盛期を迎えている。職人たちが工場で一つ一つ縫製した涼しげな帽子が天日干しされ、出番を待っている。

 同市小平井の石田製帽では、職人たちがミシンで渦巻き状に縫ったり、リボンを取り付けたり。工場の外では、アイロンで形を整えた麦わら帽子を整然と並べて乾燥させている。

 同社では麦わらのほか、麻やヤシの葉を加工した繊維を使った帽子など約200種類を夏向けに用意。今季は麦わらのカンカン帽が人気だという。売れ筋は1万5千円前後。新型コロナウイルスの影響はあるものの今夏は、大幅に減産した昨年より1割増の1万1千個の出荷を見込んでいる。

 石田勝士社長(53)は「帽子をかぶって外出を楽しめる日常が早く戻ってくるよう願い、質の良い帽子を作り続けていきたい」と話している。

 岡山県南西部の井笠地域はかつて、麦わらをひも状に編んだ「麦稈真田(ばっかんさなだ)」の産地で、麦わら帽子が地場産業として発展した。

(2021年05月27日 19時03分 更新)

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