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雨に負けず 笑顔で運び終える 津山で聖火リレー 83人参加

(写真上段左から)面手凛さん、徳永照さん、野村昌子さん。(写真下段左から)尾頃優心華さん、延原理衣さん、植月佐廣さん
(写真上段左から)面手凛さん、徳永照さん、野村昌子さん。(写真下段左から)尾頃優心華さん、延原理衣さん、植月佐廣さん
トーチを手にポーズを取る五輪メダリストの山口舞さん(右)
トーチを手にポーズを取る五輪メダリストの山口舞さん(右)
ステージの聖火皿に火をともす最終ランナー
ステージの聖火皿に火をともす最終ランナー
晴れ舞台の記念にと、スマートフォンで撮影するランナーの関係者
晴れ舞台の記念にと、スマートフォンで撮影するランナーの関係者
 津山市の津山中央公園グラウンドで20日に行われた東京五輪聖火リレーで、ランナーは降りしきる雨をものともせず、笑顔で聖火をつないだ。真剣に、そして晴れやかに―。それぞれが役割を果たし、無事に聖火を運び終えた。

 同市内は昼ごろから雨脚が強まり、午後3時のスタート時には土砂降りになった。悪天候で参加者の体調も心配されたが、当日の欠席は2人だけ。6市町の83人が「トーチキス」に臨んだ。

 ランナーは雨に打たれながらも聖火を引き継ぐと、思い思いのポーズを決めたり、手を振ったりして元気よくアピール。一帯は拍手に包まれ、原則1人だけ付き添える家族らが“晴れ姿”をスマートフォンなどに収めた。

 出身地・美作市のランナーとして参加した大学生森いづみさん(21)は「悪天候の中、コロナ対策にも気を使ってくれたスタッフに感謝でいっぱい」と話した。

 聖火が県北に入ったのは今回が初めてとなる。「本来ならもっと多くの地元の人に見てもらい、一緒に盛り上げたかった」と真庭市のランナーを務めた農業坂本茂樹さん(63)=新庄村=は少し残念そう。それでも「私たちの思いが詰まった聖火を、無事に東京まで届けてほしい」と次のリレー開催地となる鳥取県にエールを送った。

 会場には、各市町で準備に当たってきた職員の姿もあった。赤磐市教委スポーツ振興課の平尾豊さん(63)は「ボランティアや市民の気持ちを思うと複雑だが、少しでも見てもらう機会ができて良かった」と話した。

■参加者の声■



 トップバッターを務めた山陽学園中2年面手凛さん(13)=玉野市。年代別代表に選ばれた卓球での五輪出場が目標で「聖火リレーを通じて自信を持ってやる大切さを学んだ。競技に生かしたい」と話した。

 「聖火リレーを通じて走る楽しさを伝えたかった」とは小学時代に陸上競技を始め、箱根駅伝の出場経験を持つ徳永照さん(28)=美咲町。「陸上人生の集大成で臨んだ。走ることは続けたい」と笑顔を見せた。

 国内外で受賞歴を持つバルーンアーティストの野村昌子さん(44)=真庭市=は「支えてくれた人たちに感謝を伝えられた。地方でも努力し続ければ成果を出せることを子どもたちに感じてほしい」と語った。

 県立大1年尾頃優心華(ゆみか)さん(18)=赤磐市=はオリンピアンの山口舞さんに聖火をつないだ。「チャレンジする気持ちの大切さが分かった。たくさんの人の思いが詰まった聖火をつなげられ感慨深い」

 聖火リレーを一番楽しみにしていた祖父が18日に亡くなったという延原理衣さん(36)=津山市=は「祖父をはじめ家族で応援してくれていたはず。聖火リレーで世の中が明るくなるきっかけになれば」と願った。

 県実行委枠の最高齢ランナーで、元小学校長の植月佐廣さん(80)=勝央町=は「雨の中、記憶に残る祭典になった。教え子たちが社会に貢献してほしいとの思いを込めて走った」と満足そうに振り返った。

(2021年05月20日 23時22分 更新)

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