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看護実習服を消毒液ポシェットに 倉敷中央病院の玉崎さんリメーク

看護実習服をリメークしたアルコールポシェット(右)とポケットインポケットを手にする玉崎さん
看護実習服をリメークしたアルコールポシェット(右)とポケットインポケットを手にする玉崎さん
 倉敷中央病院(倉敷市美和)で今春から看護師として働く玉崎葵さん(22)が、大学時代の実習で着るはずだった看護実習服をリメークし、アルコール消毒液の携帯用ポシェットを作った。新型コロナウイルス禍で実習がオンライン化された影響で、袖を通さないまま卒業した実習服が複数あったことから考案。実際に現場で活用している。

 腰巻き、たすき掛けのどちらでも使えるポシェットのほか、ペンやはさみといった小物を取り出しやすいよう整理するポケットインポケットも製作した。いずれも大きさは縦約20センチ、横約15センチ。

 玉崎さんが岡山大医学部保健学科の4年生だった昨春以降、新型コロナの感染拡大で授業や実習の多くはオンラインとなり、複数購入していた実習服もほとんど着ないまま。1着上下で万単位の支払いをしていたこともあり、「捨てるのはもったいない。何かできないか」と再利用を思い立った。

 同大病院で働く看護師130人を対象に、実際の医療現場でのニーズを把握するアンケートも行い、その結果も参考にこの2種類に決めた。看護実習服を扱うナガイレーベン(東京)に連絡を取り、何度もやりとりを重ねながら、費用も安価に抑えて形にした。市販はしていない。

 同じ看護学専攻で、他の病院で看護師として働き始めた卒業生の一部も活用し、好評を得ているという。玉崎さんは「コロナ禍に置かれた後輩にも取り組みを引き継ぎたい。全国の看護学生にも広がっていけば」と話した。

(2021年05月18日 20時03分 更新)

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